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インターネットで前売り券が買える「ムビチケ」

2014年08月06日cra
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この20数年間で日本の映画館も大きく変化してきました。

まずひとつの大きな変化としてシネコンの普及がありました。

「シネマコンプレックス」の略称であるシネコンは
劇場内に複数のスクリーンを備えることで、
ひとつの劇場で同時に複数の映画作品を上映することが可能になりました。
(それまでの映画館はひとつの劇場に対してスクリーンがひとつが主流でした)

シネコンが普及していくにしたがって「単館系」とよばれる小さな劇場、
いわゆる「ミニシアター」が次々と廃館へと追いやられていきました。

そうした影響とは別に、
シネコンが映画館にもたらした大きな変化がもうひとつあります。
座席指定制です。

それまではチケットを購入して早いもの順で座席を取り合っていたものが、
シネコンの登場以降、チケット購入時に座りたい座席を指定する
座席指定制が映画館での主流になりました。

また2つめの大きな変化としてインターネットの普及によって、
チケットのインターネット予約が可能になりました。
もちろん、インターネット予約の場合でも座席は指定制です。

こうした変化の中で少しずつ価値を失っていたものがあります。
映画前売り券です。
かつて、ネットもなく、座席も自由席だった頃、
前売り券はチケットを事前に、
しかも安く購入することができる唯一の手段でした。

しかし、インターネットを通じで
チケットを予約できる(しかも座席を指定した状態で)現在、
前売り券はただの「おトクなチケット」に成り下がってしまいました。

さて、前置きが長くなりましたが、
今回ご紹介するのはインターネットで
電子前売り券が購入できるシステム「ムビチケ」です。

「ムビチケ」の大きな特徴は次の2点です。

・提携のシネコンであれば座席指定が可能
・「ムビチケカード」の販売

まず1点目に関しては最早驚く人はいないでしょう。
インターネットで前売り券を購入する際に座席を指定することができるのです。
ただし、通常のインターネット予約とは異なり、
ムビチケは前売り券のため少しリーズナブルな値段で購入することが可能です。

そして2点目、「ムビチケカード」はいわばプリペイドカードの様なものです。
「iTunesカード」のように裏面に記載された暗証番号を入力することで、
チケットを安い値段で購入でき、また事前に座席を指定することが可能です。

こうした取り組みによって前売り券はその存在価値を
少しずつ取り戻しているように感じられます。

このように時代とともに廃れていったシステムを活かした取り組み、
というのも非常に面白いECのあり方だなと思います。

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