ECが広める「シェア」の意識
【こちらの記事は、約5分程でお読みいただけます。】
おはようございます!木曜:EC担当のひきたです。
ECについて調べていたところ、個人間でのやりとりであるCtoC市場が拡大していることに興味を持ちました。
CtoC市場が拡大しているのはなぜか?というテーマでブログを書こうと思ったものの、拡大している要因のひとつに焦点を当てて調べてみたら、もっと面白い発見ができたので、それを記事にしてみました。
今日のテーマはEC×シェアリングサービスです。
「シェアリングサービス」は聞きなれない言葉だと思うので、ぜひ最後までご覧ください。
なぜCtoCは広まっている?
近年EC業界ではCtoC、すなわちConsumer to Consumer、消費者同士による直接取引市場が拡大傾向にあります。
では、なぜECのCtoCサービスは普及したのでしょうか。
「スマホが起爆剤となり拡大する消費者間取引~CtoCビジネス」という記事では、以下の4点を挙げています。
- 消費税増税
→CtoCは消費税対象外だから。
- スマホの普及
→出品が簡単にできるようになったから。
- 所有からシェアへの意識変化
→エコ、サステナビリティという考え方が広がったから。
- 個人の力を発揮できる時代背景
→企業に属さずとも、ネットを活用して活躍できるようになったから。
特にこの4つの要因の中で、注目したのが3の「所有からシェアへの意識変化」です。
シェアリングエコノミー
フリマアプリでECのCtoC市場を席巻した、メルカリの代表取締役の山田進太郎氏は、
“メルカリが個人にフォーカスした「シェアリングエコノミー」のサービスだ”
と語っています。
「2周年を迎えたメルカリ、ダウンロード数は1000万超に」より
ここで語られた、「シェアリングエコノミー」とは一体どういうものなのでしょうか。
シェアリングエコノミー(Sharing Economy:共有型経済)とは、
サービス・人材、プロダクトなど有形無形のものを共有し、利用者が必要な時に利用してもらうこと、です。
「日本でシェアリングエコノミーを普及させる3つのポイント~『Airbnb』や『Uber』が直面した課題に学ぶ」より
有名なサービスでいうと、空き部屋を提供するAirbnbがあります。
Airbnb
これは、空いている部屋を提供するホストと、安い料金で宿泊したいゲストを結びつけるサービスです。
世界中の都市で、このサービスを利用することができ、現地の人と交流しながら宿泊することが可能となっています。
世界だけではなく実は日本でも、モノ、空間、人手、乗り物、通信、時間、食事、様々な分野でシェアリングエコノミーのサービスが広がっています。
日本と世界のシェアリングエコノミーのサービスについて、「シェアリングエコノミー系サービス一覧(別サイト)」という記事が詳しいです。
ぜひ、こちらもご一読ください。
ECのCtoC がシェアリングエコノミーを広める?
シェアリングエコノミーはアメリカを中心に、現在グローバルに拡大しています。
しかし、日本では文化的価値観の違いなど、様々な障壁があります。
そのため、日本では未だシェアリングエコノミーという考え方が、他国ほど一般的に普及するに至っていません。
しかし、ECにおけるCtoC市場が拡大する今、人々は
「新しいものをどんどん買う」や「いらなくなった物は捨てる」から
「いらなくなったモノを他人に譲る」や「リソース(モノやスキルなど)を他人と共有する」
という考え方も広まってきています。
シェアリングエコノミーもECのCtoC市場のどちらも、ITの発達によって、個人間の情報共有が容易になったからこそ、そのサービスが拡大することになりました。
日本でもECのCtoC市場発展を足掛かりに、シェアリングエコノミーというビジネス形態も今後拡大していくと思われます。
参考
「スマホが起爆剤となり拡大する消費者間取引~CtoCビジネス」
「日本でシェアリングエコノミーを普及させる3つのポイント~『Airbnb』や『Uber』が直面した課題に学ぶ」
「シェアリングエコノミー系サービス一覧」
「2周年を迎えたメルカリ、ダウンロード数は1000万超に」
「シェアリングエコノミー-サステナブル社会に向けた新たな価値創造-」