ネットの不安を払拭する、大手ECサイトのリアル店舗戦略
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おはようございます!木曜日のテーマはECです。
この頃は、街がハロウィーン色に染められてきていますね。
みなさんはamazonが「Amazon Halloween Cafe Event」というイベントを3日間限定で開催していたのをご存知ですか?
10月2日~4日までの3日間限定で、東京・原宿のカフェで実施されました。
そこではコスチュームなどの通販商品を試着したり、メイク体験ができるイベントでした。
amazonだけでなく楽天もがこうしたリアル店舗の運営に力を入れています。
インターネットによる通販を中心事業とする会社が、なぜイベントを実施したり、リアル店舗を構えたりするのでしょうか?
今日は大手ECサイトのリアル店舗戦略について述べたいと思います。
ネットの不安を払拭するために
インターネットが普及して、ネット通販がここ数年で急速に広まっています。
しかしながら、「実物に触れない」「サイズが確認できない」などリアルの商品とネットとの壁は、今なお高く存在しています。
だからこそ、ネット通販大手はリアル店舗に力を入れ始めているのです。
楽天は都内で2店舗「楽天カフェ」を運営しています。
楽天カフェ
ここでは楽天市場で販売されている洋菓子や、和菓子などを提供しています。
一度このカフェで食べてみて、美味しいと思った商品を、ネット通販ですぐ買えるのはすごく嬉しいですよね。
また、楽天の電子書籍端末「kobo」が設置されています。koboを使って、楽天カフェで雑誌を無料で読むことができます。
こうした「リアル」を駆使することで、「ネットサービスに対する不安感」を払拭するのがリアル店舗の狙いなのです。
みなさんも持っていないものを「ネットの情報だけ」では、買うことを決められないことが多いと思います。
服だったらサイズや色が気になるし、食品だったら美味しいかどうかが気になる….。
そうしたネット通販の不安を払拭して、ECサイトでの売上拡大を目指すために、リアル店舗で商品を体験してもらうのです。
同様の取り組みは化粧品の口コミ・ECサイトである@cosmeでも行われています。
@cosme store
http://cosmestore.net/
全国に6店舗ある「@cosme store」と呼ばれる実店舗では、@cosmeの人気商品を実際に試したり、購入することができます。
化粧品も、自分に合うかどうかが重要なので、こうした実店舗の存在が確かなファン作りに有効となります。
まとめ
ユーザーとして、ネットで見つけて「買ってみたいけど、ネットの情報だけでは買えないな」と思うことが多いです。
だからこそ、こうした大手ECサイトによる実店舗で、商品を試せるのは購買のきっかけになります。
ただ、こうした実店舗は都内を中心に数店舗しかありません。
日常的にネット通販を使わない層を「実店舗で試す→ネット通販で買う」という流れに取り込むには、まだ難しい状況にあります。
ネット通販がもっと気軽にできるようになるためにも、こうしたリアルでの商品との接触する機会がますます増えるようになれば嬉しいですね。
参考
- ガジェット通信「仮装やメイク体験ができる『Amazon Halloween Cafe Event』が開催! 今年のトレンドとオススメは?」
- 東洋経済オンライン「楽天がカフェ運営の先に見据える野望」