音楽とクラウドについて
先月5月2日、Apple社は音楽クラウドサービス「iTunes Match」の
日本国内でのサービスを開始しました。
このサービスはiCloudにアップロードした楽曲（約25,000曲）を
PC、iPad、iPhoneの複数デバイスから再生できるというもの。
しかも、その楽曲がiTunesStoreで配信されているものであれば
256Kbps AACの音質で再生されるようになります。
しかし発表当時、
様々なメディアでiTunes Matchが話題になっていたのに対して、
私は非常に「今更」な感じがしていました。しかも年間3,980円だなんて。
なぜ私がそのように感じたのかというと
iTune Match以前から音楽クラウドサービスは存在していたからです。
もちろん無料で。
そのひとつが「Google Play Music」でした。
iTunes Match 以前の音楽クラウドサービス
Google Play Music
おなじみの検索サイト「Google」が運営する音楽クラウドサービス。
約20,000曲をクラウド上にアップしてPC、タブレット、スマホ等の
複数デバイスから再生ができます。
このサービスが開始したのが2013年5月ごろ、
iTunes Matchの約1年前にあたります。
アップロードできる曲数がiTunes Matchの
約25,000曲に比べると少なく感じますが、
GooglePlayMusicの場合、「無料」という強みがあります。
知った当初は
「クラウドに音楽をアップして再生する？
なんで今までその方法に気づかなかったんだ！」
とえらく驚いた覚えがあります。
ただ、このサービスが著作権の関係で日本では利用できません。
裏技を使うと日本でも…という話もあり、
私も試行錯誤してみましたが上手くいかず…
最終的には諦めてしまいました。
DropTunes
しかし、Mac Book Air使いの私にとっては、
膨大な音楽ファイルをクラウドにアップできるというのは
PCの容量的に非常に助かる！
というわけで他の方法を模索した結果行き着いたのが
「DropTunes」です。
「DropTunes」はクラウドストレージサービス「DropBox」上に
アップした音楽を再生してくれるWebアプリ&iPhoneアプリ。
実際に使用してみると…おぉちゃんと聞こえる
なぁんだGooglePlayMusicじゃなくても大丈夫じゃないかと
思っていましたが、ひとつ問題が。
スマートフォン用のアプリはiPhoneのみ対応で、Androidには対応していなかったのです。
私は「PCはMacが好きだけどスマホはAndroid派」です。
そのため今使用しているスマホはもちろんAndroid。
せっかくクラウドに音楽をアップしたというのに
そこから複数のデバイスで再生できないのは非常にもったいない！
そこでAndroidでクラウドから音楽ストリーミングができるアプリを
探してみることにしました。
Androidアプリ「Beats」
そうして様々なアプリをあたってみた結果「Beats」というアプリに行き着きました。
このアプリの強みが
「DropBox」「GoogleDocs」「box」「OneDrive（旧SkyDrive）」
の計4つのクラウドストレージに接続可能だということ。
また、私が他に試してみたクラウド音楽ストリーミングアプリと比べ、
動作が非常に安定しており、安心して使用することができました。
（試してみたアプリの中には電波状況に関係なく
再生中急に停止してしまうものなどもありました）
MUSIC Unlimited
これまでのサービスやアプリとは少し異なりますが、
SONYはMusicUnlimitedという
定額の音楽配信サービスを2012年より開始しています。
Music Unlimitedに登録された1,000万曲以上の楽曲が
月980円はらうとマルチデバイスで聞き放題というもの。
月定額で映画・ドラマが見放題になるHuluの音楽版のようなサービスです。
まとめ
以上のように、クラウド上の音楽をマルチデバイスで再生すること自体は
様々な方法があり、別にわざわざ年間3,980円払う必要もないわけです。
ただ、私はそれほど音質が気にならないのですが、
人によっては気になってしまうかも知れません。
その点で考えるとiTune Matchでは
iTunes Storeで配信されている楽曲を
256Kbps AACの音質で再生できるため、
とても魅力的に感じられます。
皆さんも自分にあったサービスを探して、
一度試してみてはいかがでしょうか？
