あの人が紹介しているから、思わず欲しくなる!?『キュレーション型EC』とは
【こちらの記事は、約4分程でお読みいただけます。】
おはようございます!木曜:EC担当のひきたです。
2015年3月20日、DNP(大日本印刷)がキュレーション型ECリンクサービス「MEETTY」を開始しました。
MEETTY
これは、ユーザーがweb上に自分の「棚」を作って、他のユーザーにおすすめの本や雑貨を紹介するサービスです。
商品をクリックするとECサイトに飛び、そこから商品を購入することができます。
今日は「キュレーション」が導く、新しいECサービスのあり方を考えてみたいと思います。
キュレーションとは?
なかなか聞きなれない、「キュレーション」とはどういう意味でしょうか。
インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値をもたせて共有することを言う。
(コトバンク)
代表的なものには、ユーザーが様々な情報をまとめて公開する「NAVER まとめ」
Twitterのつぶやきをジャンルごとに分けることができる「Togetter」
オンライン上でブックマークができる「はてなブックマーク」などがあります。
近年、キュレーション型のサービスは増えてきていますが、それとECを結びつけたサービスは未だ多くありません。
キュレーション型ECとは?
それでは、「キュレーション型EC」とは、どういうものなのでしょうか。
キュレーションECとは、そのサイトが取り扱う商品をキュレーター独自の目線でセレクトし、一つの分類として見せることで、購入検討者にとって予想もしなかった商品との出会いをつくったり、センスの合うユーザー同士を結んだりするサイトです。
「キュレーター」は情報や商品を紹介する人たちのことを指します。
特に有名人や専門家などは、キュレーターとして、ユーザーからはとても魅力的に映ります。
キュレーション型ECとはつまり、
キュレーターが選んだおすすめの商品・サービスを紹介し、それをユーザーに買ってもらうECサイトの形です。
例えば、HATCHというキュレーション型ECサイトがあります。
HATCH
ここでは、各分野の専門家が厳選した商品を紹介しています。
ヨガインストラクターの相楽のりこさんは、ヨガに使用するアイテムなどを紹介しています。
彼女が紹介したヨガTシャツとヨガアイテムセットは完売しました。
専門家が選んだということで、他のものよりも魅力的に映ったのだと思われます。
「キュレーション型EC」の影響力を感じる一例です。
キュレーション型ECのこれから
冒頭で紹介したキュレーション型ECサービスの「MEETTY」を開始したDNPは、以下のように述べています。
近年、時間や場所を問わず買い物ができるEC(Electronic Commerce)サイトの利用が拡大しています。しかし、大型ECサイトなどの膨大な数の商品から、生活者自身の感性に合ったモノをすぐに探すことが難しくなっています。
このような現状が、今回キュレーション型ECのサービスを始めた背景にあるとしています。
キュレーション型ECという形式は、まだ広く普及されるには至っていません。
しかしみなさんも一度は、
「専門家が勧めているから」、「憧れの人が使っているから」といった理由で、サービスやモノを利用したことがあるのではないでしょうか。
それをECサイトで利用するのが「キュレーション型EC」なのです。
「キュレーターが紹介する」というのは、ユーザーの関心を引く第一歩に過ぎません。
そこからどうやってユーザーに買ってもらうか、という誘導をいかに行うかが、キュレーション型ECサービスがこれから考えて取り組むべきことでしょう。
参考
情報を効率よく手に入れよう!キュレーションサイトをまとめてみた!
楽天やAmazonはもう古い?新しいネット通販「キュレーション型EC」まとめ
ECサイトの注目戦略「キュレーションEC」
ニュースリリース 2015年3月20日 本に関連したキュレーションサービスを開始