「ドローンによる配送」の未来は来るのだろうか?
【こちらの記事は、約5分程でお読みいただけます。】
おはようございます!木曜日のテーマはECです。
今回は、2015年最後の記事ということで、未来のECについて考えられる内容です。
ドローンの配送について、今回は考えていきたいと思います。
ドローンとは
ドローンとは、この1年でとてもよく耳にした言葉ですが、どういったものを指すのでしょうか。
無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機の総称。
英語の「drone」は「(無線操縦の)無人機」あるいは「オス蜂」といった意味の語。
weblio辞書 新語時事用語辞典「ドローン」より抜粋
商用で利用されるドローンは、人がなかなか立ち入ることのできない場所を空撮する用途などで、普及が進んでいます。
また、荷物の配送システムに用いる研究なども進められています。
今回は、商用ドローンの、配送システムに着目してみたいと思います。
Amazonとドローンの配送
「ドローンで配送」と聞いて、真っ先に思いつくのはamazonなのではないでしょうか。
amazonは、「ドローンでの配送を実現する」と数年前からドローンによる配送の実用化を目指しています。2015年現在、ドローンによる配送サービスの展開が、いつ開始されるかは未定です。
しかし、1カ月ほど前に、amazonは最新型ドローンと、その未来の配送風景の映像を発表しました。
amazonの技術がここまできているのか、とわくわくさせられる内容です。
このamazonのドローンによって、実際に物品が配送される日が、本当に来るのか。
実現にあたって、越えなければならない壁は多いですが、期待したいところです。
Googleとドローンの配送
ウェアラブル端末や、自動運転車など、テクノロジー業界を牽引するGoogleは、ドローンによる配送にも行う予定です。
ロイター通信は、Googleの持ち株会社であるAlphabetが2017年に、ドローンによる商品配送を開始する見通しを明らかにした、と伝えています。
ロイター通信「米グーグル、ドローン配送を2017年に開始へ」2015年11月3日
米国リアルの流通大手であるウォルマートも、ドローンによる商品配送を実用化することを発表しています。
Googleやamazonなどが、ドローンによる配送を実現しようとしているのです。
実際に配送できるかどうか、米国の航空法とドローンの飛行をどう折り合いをつけていくか、といったような現実的な課題は山積しています。
しかしながら、世界を牽引するテクノロジーを持つ会社の参入で、「ドローンの配送技術」そのものは、高いものになってきていているでしょう。
日本でドローンによる配送
日本でドローンと言うと、人が大勢いるイベントでの空撮中の墜落事故や、首相官邸に落下させた事件など、あまり良いイメージがまだまだ欠けています。
ドローンの技術に法整備が追いついていない現実があり、ドローンを悪用した、空からの攻撃などを想定して、備える必要があります。
来年サミットが実施される三重県では、会場周辺でのドローン飛行を禁止しました。
そんな中、安倍首相は11月5日に行われた官民対話の中で、「早ければ3年以内にドローンを使った荷物配送を可能にする」と述べています。
- しかし、ドローンがによる配送がそう簡単に実現できるとは、なかなか思えません。
- もし配送途中で、墜落してしまったらどうするのか?
- もし配送途中で、荷物が盗難されたらどうするのか?
- 日本のような住宅が密集している地域で、正確に届けることができるのか?
課題は山積です。
それでも、人手不足やサービス過多などで、配送業者の現場が負担を強いられている中で、ドローン配送がその解決策になることができれば、「ドローンによる配送サービス」は望ましいものだと思います。
参考
ロイター通信「米グーグル、ドローン配送を2017年に開始へ」2015年11月3日
日本経済新聞「首相『ドローンで荷物配送、早ければ3年以内』 官民対話 」2015年11月5日
GIZMODE「アマゾンのドローン配達Prime Air、イメージ動画公開。実現したらこんな感じに」2015年12月1日
MdN Design Interactive「ドローン配送実用化は次のApple vs Google戦争の市場の拡大」2015年12月21日
日テレNEWS24「サミットへ向け“ドローン禁止条例”可決」2015年12月21日