秋を感じる紫色のECサイト
【こちらの記事は、約4分程でお読みいただけます。】
おはようございます!木曜日のテーマはECです。
東京では8月下旬から天気が悪く、それから気温が低いです。
8月下旬〜9月初めと思えぬ気温に、「もう秋?」という気持ちです。
今回は早めの秋らしい気候に乗じて、紫色という秋っぽい色のECサイトを紹介します。
紫色の持つイメージ
はじめに、紫の持つイメージを紹介します。
紫は洋の東西を問わず、高貴な色として扱われてきました。
赤と青の中間色である紫は、寒暖の要素を併せ持ち、かつ現実的な温度感を超越した神秘性/崇高性を抱かせる色です。
同時に、赤でも青でもない曖昧さは、不明瞭・内省などの感情効果を抱かせ、悲哀や淫靡・病弱・秘密などのイメージも持っています。
IROUSE「紫のイメージ 21:bP-22:P」より
飛鳥時代の冠位十二階でも紫(濃紫)が、最も高い身分を表します。日本古来より、紫は高貴な色です。
また、紫からはミステリアス、優雅さ、落ち着き、高級感などもイメージされます。
なかなか使い方が難しい紫ですが、そんな紫を上手く利用しているサイトを以下で紹介します。
うみたま
海水に近い成分の自然塩「うみたま」を販売するECサイトです。
とろけるような塩はご飯と見間違ってしまうほどです。
メインビジュアル、ロゴなどに紫が使用されています。
神秘的な雰囲気のある紫色です。
#682d69
京都麻織物
http://www.linenkyoto.com/index.html
リネンという農作物から作られた繊維で、京都にて麻織物を製造販売しているECサイトです。
肌に優しい素材であるといった印象を与えてくれるサイトデザインです。
淡い色合いの紫が使用されています。
全体TOPページ(http://www.linenkyoto.com/)では、より紫が使われています。
紫は京都のイメージカラーのひとつでもあるので、京都の名に合った色づかいと言えます。
#8f8cca
舞扇堂
http://maisendo-shop.co.jp/html/page21.html
扇子を中心に扱う、和風のECサイトです。
職人さんや絵師さんが作られた扇子なんて、持つのに憧れる一品ですね。
サイトの随所で使われているのは、青に近い紫です。
この紫は高貴なイメージがします。
#655eb1
litrois
北欧をメインに国内外の子供服や雑貨を紹介するECサイトです。
おとぎ話のような、メルヘンだけどもおしゃれなサイトデザインです。
メニュバーで使われているのは灰色に近い、紫です。
子ども向けの商品を扱うサイトですが、使われている紫はあまり子どもらしくないのが、かえってよいですね。
#d2cbd1
おわりに
今回、紫のECサイトを特集しようとして、色々なWebサイトで紫を使っているサイトを探しました。
しかし、なかなか紫を使っているサイトが見つからず、苦労しました。
その理由のひとつに、紫のネガティブイメージがあると思います。
紫には赤でも青でもない曖昧さから、不安定さ、不吉、不安などもイメージとして持っています。
他の色でもこうしたネガティブイメージは持っていますが、紫は中間的な色(中性色)なので周辺の色によってイメージ効果が左右されやすい色です。
そのため、使い方が非常に難しいのです。
しかしながら、そんな紫を上手く使いこなすことができれば、今まで以上に「色」を楽しむことができるでしょう。
今まで触れてこなかった色だからこそ、付き合ってみると、新たな発見があるかもしれません。
参考
IROUSE「紫のイメージ 21:bP-22:P」
色カラー「紫色のイメージ効果と意味!紫色カラーセラピー」