マーケティングの基礎を学ぶ!〜「ターゲット」と「目的」による販促手法の変化〜
【こちらの記事は、約5分程でお読みいただけます。】
皆さん、おはようございます!
本日は「教育」を通して、「気付き」を得られる内容をご紹介したいと思います。
その内容は「マーケティング」です ^^。
マーケティングとは、「市場の育成 又は 創造を行う活動」と言えます。
やや解釈を難しく捉えやすいものですが、これを日常で売られている「商品」にイメージを落としこんでみると、意外とスッキリわかりやすく、面白い分野であることに気付けたりします。
普段何気ない日常のものに対し、「自分なら、これをどう販売していくかな??」と考えるのは、一種の頭の体操のようで、とても面白いものです。
それでは今回は「入門編」として、イメージの浮かびやすいもの=「バナナ」という食材に置き換えて、ご説明していきたいと思います。
バナナを魅力的な商品に変える「フレーズ」とは??
例えば、とても美味しいバナナを入荷できた、又は作ることができたと仮定しましょう。
1つ160円で販売したいなぁと考えた場合、
あなたは次の(A)~(C)案の中で、どの「キャッチフレーズ」を選びますか??
(A)甘みたっぷり!おいしいバナナはいかがですか??
(B)忙しいあなたの毎朝に、これ1本で栄養満点。朝バナナで笑顔スタート!
(C)これ1本で、脂肪を燃焼!無理せずダイエットが続けられるバナナです。
さぁ、あなたも一つ、選択できたでしょうか?
それではいざ解答に移る前に、まずは実際に直近のセミナーでこちらの質問した際、皆さんの反応がどのような比率で分かれたか、実数値を挙げてみます。
24名のセミナー参加者のうち、
(A)案を選んだ人:6名
(B)案を選んだ人:12名
(C)案を選んだ人:6名
このように、キレイな数値で、(B)案が(A)案と(C)案の2倍という結果になりました。
もちろん、これは質問時間帯によっても、各立場によっても変わってきます。
上記のデータは、「東京在住の、転職を控えている、現在お仕事を探している20~30代の男女」に対する比率の割合でした。
どうやら、この世代には、朝にバナナを食べる、というイメージが最も結びつきやすかったようですね。
この質問、実はどれが正しいということではありません。それぞれのシーンに対し、あなた自身がどの案に対して一番考えを拡げやすかったかをうかがう質問でした。
それでは、解説に移ります。
(A)案の場合
まず(A)案は、下記のような販売ケースに向いているフレーズです。
●実店舗で販売員が声に出して販売する場合
●新鮮な食材を謳った「POP」を展開する場合
売り場にこのような笑顔の方がいらっしゃったら、
食材売り場の雰囲気も、温かいコミュニケーションの場に変わりますよね。
「美味しさ」をダイレクトに伝えたい場合は、
リアルでその美味しさを実感・想像できる場面(シーン)で使用すると効果的です。
(B)案の場合
続いて(B)案です。
●元気に出社するOLの手軽な朝食に
●シェイクや飲めるゼリー状にして展開
こちらのフレーズは、「忙しい朝」=「バタバタしてしまいがちな毎朝」のタイムテーブルの中で、気軽(ライト)に朝食代わりに、栄養価もきちっと考えながら選びたい場面(シーン)に効果的です。
そうなると、キャリアアップを目指して日々頑張っているOL・サラリーマンに、いかに素材感をそのままに飲みやすい形にするか、が重要です。
その結果として、「シェイク」や「飲めるゼリー」という場所に落ち着くのですね。
このMinute Maidの爆発的人気商品は、こうしたターゲットのニーズに併せて、しっかり考えられた商品なのです。
では、女性の写真を見てみましょう。
凛とした佇まいながら、笑顔で朝を迎える。そんな雰囲気を感じられませんか?
この写真の背景は、実は「駅の改札」です。
直接的ではなくても、このターゲットの方にうっすらと残る「共感」の記憶を与えるため、こうした間接的な視覚も考慮しながら、販促を考えるとより効果的になります。
(C)案の場合
それでは(C)案の場合は、いかがでしょうか。
●健康・デトックスを心掛ける女性に
●シェイクや飲めるゼリー状にして展開
実は同じ商品の加工形態でも、場面(シーン)を変えて演出することで、全く別のユーザーにアプローチすることが出来るようになります。
こちらの層は、健康やデトックスといったものに興味があり、日々の生活の中に潤いを与える一環としての「栄養食」を求める上で、バナナを選ぶことが多いです。
ですから、同じシェイクでもどこで飲むか、そのイメージは変わります。
例えば、スポーツクラブに、こうしたシェイクコーナーがあれば、消化・吸収も早く健康促進にも繋がり、商品の販促効果も高まりますね。実際に、GOLD GYMさんでは、受付と飲料販売コーナーがセットになっており、常に人気商品として「バナナ味のプロティンシェイク」が売られています。
この写真の女性も、先程の女性のタイプとは違い、ヨガやスポーツを楽しむ上で「乾き」を潤すものとして、バナナを選択するイメージを選びました。
「ターゲット」と「目的」の落とし込みで、販促方法に変化が生まれる
いかがでしたか。
1つの商品を販売する際に、その商品の持つ「強み」と、それを活かせる「場面(シーン)」を考えることで、全く異なった「ターゲット」に対する販促が可能です。
どの「ターゲット(セグメント・属性ともいえます)」にあなたの販売したい商品を落としこむか、
その商品がどんな「目的」を叶えるために生まれたものなのかが一致すれば、自ずと販売戦略は見えてくるでしょう。
本日は、一つの商法について解説をしていきました。
普段マーケティングを勉強しない方にも、入口として参考になれたら嬉しいです。
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本日の更新者:
高田
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