福祉における色のイメージ
おはようございます!
最近、梅雨でじめじめした天気が続いています。
晴れの日に比べて、気分が沈みがちになってしまいがちですが、
そういった時は、小物やネイルに黄色やピンクなどのビビッドな色を使って気分を上昇させています^^
月曜日のブログは、「福祉」についてお伝えしたいと思っています。
本日は、人の心に影響する色の効果とイメージについて、ご紹介します。
色の持つイメージと効果
以前、デザインブログの『色の持つイメージを理解してデザインしてみよう』で色のイメージについて、ご紹介しました。
本日は、色の心理状態に働きかける効果と福祉についての色について、触れてみたいと思います。
皆さんは、今気になる色はありますか?
今、どんな色が気になるかによって、今の心理状態を読み解くことができます。
あなたの現在の心理状態は?
赤
全般的にやる気が出ている時である。
何か困難なことをやらなければならない時や、新しいことに挑戦するときに有効な色である。
青
自分の感情を上手にコントロールすることができる理性的な時である。
安らいでいて、心身共に疲れていない状態といえるであろう。
しかし理性的になりすぎてしまい、本音を正直にいうことができなかったり、納得いかないことは許せないことがあるので、ストレスがたまってしまうかもしれない。
黒
威厳を保ちたい、周りから強く見られたいと思っている時である。
内に秘めた弱さは人に見せたくないという気持ちがあるようである。
白
潔癖性や強い誠実さを求めている状態で、素直で明るい心の状態のようである。
しかし、困難なことに立ち向かおうとせず、自分の思ったことを言わない時もある。
黄
新しいアイディアを考えたり、交際を広げたりするのにいい時期である。
しかし、面倒なことは回避したいという逃避的な面もある。
緑
何事も平和的に解決できる状態の時であると同時に、心の充足感が欲しい時でもある。
また、体が疲れている時に緑が気になることがある。
オレンジ
社交的で、強い人間関係を結びたい気持ちが強い時である。
久しぶりに友人などと連絡を取り、人間関係を取り戻すにはいい時期だが、おせっかいにならないように注意しよう。
紫
芸術や神秘的なことに惹かれる、感受性が豊かな時である。
直感も鋭くなっていて、自分の新たな才能を開花できるかも知れないが、協調性に欠ける時期でもある。
ピンク
穏やかな気持ちで他人に気配りができる、生命力と愛情にあふれている時である。
その反面で、自分もやさしくしてもらったり、甘えたりしたい欲求が強いようである。
茶色
長期的な計画を立てるのにいい時期である。
物事を堅実にとらえられるが、堅実的すぎて地味になったり、孤独になってしまうこともある。
グレー
少し神経質になっていて、消極的になっている時である。
その反面で自分の欲求を抑えて、何事も受け入れられる忍耐力が備わっている時期なので、我慢しすぎないように心がけるといい。
【参考】色彩心理学の癒し効果と資格より
癒しや医療に使われる色
現在の心理状態を知ると共に、福祉施設や癒し効果の為に良く使われる色が下記の色です。
緑の心理
バランスと安らぎの色
緑は暖色でも寒色でもない「中間色」でもっとも刺激の少ない色です。物理的にも人が見える色(可視光)の真ん中あたりに位置し、心身のバランスを整えリラックスさせる効果があります。
また刺激の少ない緑は、見る人に安心感を与え、落着きと安らぎをもたらす効果があります。
青の心理
鎮静と抑制の色
青は心身の興奮を鎮め、感情を抑える色です。青の効果を取り入れれば、心身が落ち着き、感情にとらわれず冷静に物事を判断できるようになります。
これは青の光が「副交感神経」を刺激し、脈拍や体温が下がり、呼吸もゆっくりと深くなるためと考えられます。
橙の心理
不安や抑圧から解放する橙のやさしくてあたたかい光は、恐怖やプレッシャーによる心の不安や抑圧を取り除く効果があります。心が乱れている時や不安で押しつぶされそうな時は、橙の光を見れば、心身のバランスを整えることができるでしょう。
【参照】カラーセラピーランドより
福祉現場で使われる色には、きちんと意味があって、使われているのが分かりますね。
色のイメージの良いところ・悪いところ
私は、福祉業界の方から、デザインのご依頼をいただく事が多いのですが、最近良く言われるのが、
「いわゆる福祉っぽいデザインにはしないでほしい。」
「緑とオレンジは使わないでほしい。」
等です。
福祉に対する色のイメージで良く言われるのが、緑とオレンジ、ベージュなどです。
しかし、その色を出す事によって、福祉=堅い、近寄りがたいもの、というイメージをより固執させてしまっているという事です。
もちろん、上記で述べた様な、人間の心理に働きかける色は重要です。
ただ、福祉は、もっと身近にあるもの。
そういった事を感じてもらえる様にイメージを変えていくのも、私達デザイナーの役割かもしれません。