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食育をクリエイティブで実現させるアイデアとは?

2014年06月13日高田
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【こちらの記事は、約6分程でお読みいただけます。】

皆さん、こんにちは。本日はお昼時にちなんだ話題から、「食育」と「クリエイティブ」に繋がる話を取り上げたいと思います。

6/12(木)の読売新聞 朝刊にて、「学校給食に牛乳は必要か」という論点の記事がありました。

20140612-読売新聞記事

上記によると、完全米飯給食を掲げる新潟県三条市の学校30校が、試験的に給食から牛乳を外す方針を決めた、ということです。

今年の12月から4ヶ月間の中止をすでに決定しているそうですが、その理由に驚きました。

●「ご飯と牛乳は合わない」という保護者の声を受けたため
●消費増税に伴う給食費の値上げを下げるため

この三条市の学校で今月実際に出された献立例は以下のものになります。

●ご飯(なめみそ付き)・イワシのみぞれ煮・ほうれん草の胡麻酢あえ・けんちん汁・牛乳
●ご飯・ハンバーグ・キャベツとアスパラのソテー・チンゲンサイのスープ・牛乳
●ご飯(梅干し付き)・エビ、豆、イモの揚げ物の甘酢和え・切り干し大根サラダ・ナスの味噌汁・牛乳

和洋中問わず、様々な献立の中に、「ご飯」と「牛乳」が含まれていることがわかります。牛乳は効率よく「カルシウム」を摂取できる飲料として、戦後から学校給食に定着しているんですね。

カルシウムは、1日に6~14才の子供にとってほしい1食の目安として300~450mgとされています。そのうち牛乳200mlの摂取で230mgほど稼げるため、非常に効果的な摂取方法であることは間違いないのです。

今回の三条市の方針に対し、日本栄養士会・全国学校栄養士協議会など相次いで疑問を呈し、「カルシウム不足を危惧する」声明を発表しています。

【食育は子供たちの表現能力に影響する?】

では、私達はちょっと違う視点でこの論点を考えてみましょう。

カルシウムは、人間の脳の働きや成長を促す上でも、一日の中で摂取しておくべきことはわかりました。
では、そのカルシウムを取らなくなると、子供たちの『教育』自体にどんな影響を及ぼすのでしょう?

食べることで育む教育、これは『食育』と定義されています。
下記の記事をご覧ください。

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『学給の牛乳休止 食育面でも影響は甚大 (2014/6/11)』
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=28181

実際の教育現場でも、暮らしと農の距離が離れてきている。首都圏の高校の生物教諭が今春、生徒に鶏の絵を描かせたところ、56人中16人が「4本脚」だった。鶏の絵すら描けなかったり、3本脚を描いたりした生徒もいた。このままでは食卓に上る卵を産むのが鶏であることも、牛乳を生産するのが乳牛であることも分からない時代が早晩やってくるのではないか。

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これはもちろん、牛乳の撤廃に限ったことではありません。リアルな実物を見る機会は、豊かな想像と確かな知識を得るためにも必要ですね。

食育を育むことで、子供たちの成長に繋がるのは確かなことです。NPO法人日本食育インストラクター協会のホームページでも、食育は「日々のしつけから地産地消・特産物や生産者の保護、環境問題、人口問題まで考えるきっかけとなる」とされています。

【牛乳を自ら飲むきっかけを与えるクリエイティブ】

ここでいよいよ、クリエイターやデザイナーのお仕事に就いている、目指している私達の出番です。

給食で出されなくなった牛乳を、いかに子供たちに普段から飲んでもらうか?
しいては、大人にもカルシウム豊富な牛乳を飲んでもらうきっかけは作れないでしょうか?

「自ら行動を促す仕組み」を考えるのは、私達の仕事でもあります。
ここでは「牛乳パック」という私達で出来るクリエィティブな表現に注目してみましょう。アイデアを2つご紹介します。

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『パッケージ表示がインフォグラフィック的な牛乳!』
http://news.infogra.me/ja/?p=945
(海外情報元サイト:http://audreelapierre.com/nutrition-facts-packaging-2/

インフォグラフィックという視覚表現で実現したパッケージです。牛乳の成分を理解しながら飲むことができます。ちょっとオシャレで大人にも促進効果を与えそうですよね。

VisualNutritional_591

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『明治乳業 – おいしい牛乳のパッケージデザインをFlashに』
http://www.can-do.jp/kb/log/2006/03/

牛乳の成分を自ら理解して飲んでもらうために、作られたFlashでした。現在は公開終了のため、解説のみ残っています。
自ら行動してもらうインタラクティブ表現を用いることで、自然と遊びながら、パッケージに興味をもってもらう、しいては必要な成分を知ることのできるという画期的な取組みです。

060317milk01

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このようなアイデアを用いることで、今までは「給食のお供」であった牛乳が、子供たち自ら「選択」して飲んでくれるきっかけを作ることができるんですね。

給食というイメージをしやすい論点でしたが、時代に合わせて多種多様な価値観が生まれていく中で「食育」に対する考えも変わることは当然とも言えるでしょう。

そんな中でクリエイティブは様々なアイデアを実現、又は実現に向けた補完をすることができます。日々の暮らしを支えるクリエイティブって素敵だと思いませんか? ぜひ私達と一緒に、学習していきましょう ^^。

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