企業が取り組む「ユニバーサルデザイン」
おはようございます!
お盆休みも終わり、今日から出勤という方も多いのではないでしょうか?
私はというと、先週は撮影の仕事で東京へ行っていました。
機材を詰め込んだトランクを持って行ったのですが、普段気にしない段差や、エレベーターが無い所、普段の行動では気にも留めない所が、気になりました。
スムーズに動ける事が当たり前と思ってはダメですね^^;
以前にユニバーサルデザインの定義について触れさせていただきました。
本日は、様々な企業が取り組んでいる商品や取組みについてご紹介したいと思います。
企業が取り組む、様々な形のユニバーサルデザイン
そもそも、ユニバーサルデザインとは、なんでしょうか?
おさらいしてみましょう。
ユニバーサルデザイン(Universal Design、UD)とは、文化・言語・国籍の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計(デザイン)をいう。
<参考>Wikipediaより
普段、何気なく使っている商品などにも、ユニバーサルデザインと言われるものが多く存在しています。皆さん、必ず使った事がある商品を、いくつかご紹介したいと思います。
キューピーマヨネーズ
キューピーといえば、赤いキャップのマヨネーズが有名ですが、いつの頃から、ダブルキャップ(細口と星型に2通りの使い分けができるキャップ)になっていました。
使いやすさだけでなく、拭き取りやすかったり、握った時に痛くない事や、蓋がちぎれにくい等の細やかな配慮がされています。
他にも、中栓が無いデザインのドレッシングのキャップなども有名ですね。
花王のシャンプー
花王も、ロナルドメイス博士が提唱したユニバーサルデザインを元に、独自のユニバーサルデザインを新たに提唱しています。
見やすいカテゴリー表記であったり、薬品などを使った製品の場合の安全性などを考慮しています。
特に有名なのが「シャンプーの刻み」ではないでしょうか。
髪を洗う時、ほとんどの方が消費者がシャンプーとリンスを間違えたことがあるという声から、シャンプーの容器の横に、区別をつける為のきざみをつけるという配慮がされました。
目の不自由な方だけでなく、目をつぶって髪を洗う時に誰でも区別がつきます。
少しの事ですが、やさしい配慮ですね。
コクヨの文房具
コクヨも、ロナルドメイス博士のユニバーサルデザインを元に、独自のものづくりをおこなっています。
からだの大きな人、小さな人、力の強い人、弱い人、手の小さな人、大きな人、右利きの人、左利きの人などなど…ひとりひとりが、まったくちがう独自の個性を持っています。
使う人の年齢、性別、能力、経験などの違いに関係なく、同じように使いこなすことができる製品、しかも見た目にも美しい、親しみあるデザインです。
最近は、針なしステープラーを良く見かけます。
閉じやすくて、はずれにくい、綴じ穴を確認しながら閉じる事ができる、またゴミの分別の必要が無いというのも特徴ですね。
企業向けサービスとしての取組み
製品だけでなく、企業向けの研修やサービス提供を目的をした企業もあります。
株式会社ミライロ
自社内で商品を開発するのではなく、様々な企業が商品を開発したり改善する際に必要な、調査やコンサルティングを行っているのが特徴です。
製品だけでなく、施設の設計や対応マニュアルなども作成されていますが、ユニバーサルマナー研修という独自の研修もおこなっています。
「自分とは違う誰かの視点で考え、適切な理解のもと行動するマナー」を「ユニバーサルマナー」と名付け、企業・行政・教育機関・一般向けにひろく普及に務めています。
また、ユニバーサルマナー検定という検定も行い、主にホテルなどの接客業の方が取得されていますが、誰でも手軽に受講できる内容になっており、障がいを持たれている方が講師というのも特徴です。
代表の垣内氏自身が、障がいを持たれているからこそ、できるサービス、ビジネスではないでしょうか。
おわりに
私自身、福祉事業に関わらせていただき初めてから、バリアフリーやユニバーサルデザインに触れる事が多くなりましたが、どこかで、必要以上に意識しすぎている部分があった様に思います。
障がい者や、高齢者の方、外国人に接する時、肩肘を張るのではなく、もっと自然な事、当たり前の事としていく事を気付かされました。