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やさしく読める本「LLブック」をご存知ですか?

2015年08月03日前田
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おはようございます!

毎日暑い日が続いています。

休日や終業後にパソコンに向かう時、カフェを利用する事が多いのですが、
最近、本屋さんが併設されていて、コーヒーを飲みながら自由に本を見られるスタイルが増えています。

ついつい本に見入ってしまって、仕事を忘れてしまうことも、しばしばですが・・・

月曜日のブログは、福祉についてです。
福祉について、親しみを持ってもらえるような事をお伝えできたらと思います。

本日は「LLブック」についてお伝えしたいと思います。

だれでもやさしく読める本

皆さんは、「LLブック」という本をご存知でしょうか?

LLブックとは・・・

LLブックのLLとは、スウェーデン語のLattlastの略語で、「やさしく読める」という意味であり、LLブックとは知的障がい、学習障がいなど通常の活字図書の利用が困難な人にも理解できるように、図や写真を多く使うなどの工夫をして書かれた本のことです。

1960年代、そのスウェーデンで、健常者と同じように情報を得たいという、知的障害がある青年らの思いに応えようと生まれました。同国では国の補助を受け、年に30冊ほど作られています。

例えば「通勤・通学」は「学校や仕事に、かよう」とするなど、やさしく読みやすい文章で、漢字にはふりがながあります。絵記号は、「うれしい」、「おいしい」といった気持ちも伝えます。

【参照】LLブック所蔵目録−大阪府立図書館、朝日新聞DIGITALより

また、写真や絵だけでなく、音声の読み上げや、ビデオ、まんがなどを使用している場合もあります。

 

LLブックを手にとってみよう

LLブックは、まだ日本では馴染みが少ないのですが、各地の図書館やアマゾンなどで購入することも可能です。
下記LLブックの一例をご紹介したいと思います。

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山頂にむかって

テントをかついでのアドベンチャーワールド。笑いと涙と怒りと感動の物語。知的障害のある仲間たちの冒険の記録。
(スティーナ アンデション著)
<形式>わかりやすい文章/ピクトグラム/写真/

 

わたしのかぞく

家族のエピソード9編を写真だけで4コママンガ風に表現したLLブック。誰もがしたしみやすく楽しめる内容。
(藤澤 和子著)
<形式>写真/4コママンガ/

 

リーサの楽しい一日
-乗りものサービスのバスがくる

「二分脊椎症」ってどんな病気。リーサの毎日のふつうの生活を追っかけてみよう。障害があってもあたりまえの暮らしができるように。
(マーツ フォーシュ著)
<形式>ピクトグラム/写真/わかりやすい文章/

 

きみもきっとうまくいく-子どものためのADHDワークブック

子どもたちが楽しみながら自分自身をチェックしてよく知り、さまざまな場面で、どうすれば問題を少なくできるか、誰に相談すべきか、などへの具体的対応やヒントを数多く提供するために作られたワークブック。
(キャスリーン ナドー著)
<形式>イラスト/わかりやすい文章/

おわりに

LLブックは、障がいがある方への特別なものでなく、健常者も共に楽しめる本です。

これまで、障がい者の方の働く現場を見せていただく機会がありましたが、働きやすい様、様々な工夫がされていました。
そこでされていた工夫は、健常者にとっても結果的に使いやすい、働きやすい環境になっていたのが印象的でした。

LLブックの様な「やさしい工夫」が、もっとあたり前に普及してけば、健常者、障がい者共に、もっと暮らしやすい社会になるのではと思います。

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