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コワーキングスペースで行われている取り組みと、スペース運営の目的について

2016年08月31日池田 真知子
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コワーキングスペースでは、ただ仕事などをしやすい環境を提供しているだけでなく、それ以外にも様々なイノベーションが起きることを期待したイベントや取り組みが行われています。
今回は、そんな活動のひとつとして、cotoがある京都のコワーキングスペースで行われている『Jelly!Kyoto』のご紹介と、なぜコワーキングスペースがそういった活動をするのか、スペース運営の目的についてお話したいと思います。

『Jelly!Kyoto』ってなに?

「Jelly」とは。

「コワーキング(Coworking)を体験するイベント」です。
みんなで、ノートPCやその他の仕事道具をもって一カ所に集まり、各自がそれぞれ思い思いに仕事をしたり、情報交換したり、はたまた一緒にご飯を食べたり、読書したりして、「コワーキング(Coworking)」というニュースタイルな働き方を体験していただくイベントです。普段の仕事環境である「オフィス」や「自宅」などを離れ、一つのスペースでワイワイしながら仕事をするとどのような感じになるのか、是非体験していただきたいと思います。

さらに「Jelly! Kyoto」とは。

京都(関西)全域で「Cowrking」と「Jelly!」の輪を広げ、様々な方々が一緒に働く事・情報交換する事により、それぞれの仕事間に相乗効果が現れたり、もちろん恊働したり、さらにはニュープロダクトが創造されるのを促進するプロジェクトです。

参加者資格:単なる営業目的、勧誘目的以外の方であればどなたでも国籍問わず参加OKです。
フリーランス・個人事業主、企業でお勤めの方、その他色々な方に「コワーキング」を体験していただきたいと思います。
出典:『Jelly! Kyoto』Facebookページ

といったように、コワーキングスペースを利用したことがない人に気軽に参加していただき、どんな感じかを体験していただきたくてスタートしたイベントです。
このイベントを京都で最初に始められたのは京都にあるコワーキングスペース『小脇』の管理人をされていた池田さんと、『京都リサーチパーク町家スタジオ』の館長をされている田中さんのお二人でした。
そこに近隣のコワーキングスペースやシェアオフィス運営者も集まって、一緒に年に何回か各スペースが持ち回りでこのイベントを開催していました。

コワーキングスペース同士で開催する目的

当時はコワーキングスペースがどんどん出来始めていて『お互いが商売敵』といえばそのような状況だったと思います。”一人でも多くのお客様に来てもらいたい”そう思っていたと思いますが、そんな中で一緒にこうしたイベントを開催する目的はなんだったでしょう。

こうして一緒にイベントをするようになったのは、京都にコワーキングスペースが出来てから2年くらい経ってからだったと思います。それぞれのスペースに少なからず利用してくださる方が定着し始め、利用してくださる方々はスタートアップやらベンチャーやらで、みなさん少ない人員や資金でなんとかがんばろうとされている方がたくさんいらっしゃいました。

「そういった方々が、もっと活躍できるようにするにはどうしたらいいかな?」

コワーキングスペースは、ただ仕事をしやすい場を提供するだけが目的ではなく、そこから新しいビジネスやアイデアが生まれることを目的としています。そんな中でスペース運営者の仕事は、快適な場を提供することもですが、人と人、アイデアとアイデア、技術と技術をマッチングすることです。

余談ですが、より快適な場を提供することを目的とした”スペースのスペック重視”のスペースもあります。関西はどちらかといえば、こうしたマッチングを重視したスペースが多いように思います。(私の主観です)

そんなわけで、各スペースがそれぞれ持っている「人・アイデア・技術」を持ち寄って(というか利用者の方に参加していただいて)、プレゼン大会などをしてお互いを紹介しあい、マッチングをしました。

目的は「利用者の方々の活躍促進」です。

『Jelly!Kyoto』を開催した結果

こうしたイベントを開催した結果、私達が予想していた以上にたくさんのマッチングが出来、新しいビジネスが生まれたように思います。
最初の開催は3年位前かと思いますが、当時たったひとりで自分の企画をプレゼンし、「ほんとにこれいけるのかな~?」と誰もが思っていた企画が、今では雑誌に紹介されるほどのプロダクトを作っている方もいらっしゃいます。
当時学生で参加された方も、今では立派に会社を立ち上げて活躍されている方もいらっしゃいます。
コワーキングスペース運営者同士でひとつのWebサービスを立ち上げたりもしました(それはまだまだ模索中)。
ひとりで事務所を借りて篭もり仕事をしていては、きっと広がらなかった可能性が飛躍的に広がったと思います。

コワーキングスペース運営の目的

今回は、こうしたコワーキングスペースが行っている取り組みのひとつとして『Jelly!Kyoto』を取り上げましたが、こうした活動は他にもいろいろあります。
ここで改めて思うのは、コワーキングスペース運営の目的は『何かの志を持った方々の活躍のお手伝いをし、活躍する人を増やすことでの社会貢献』だと思っています。
活躍の仕方はいろいろありますが、そのひとつとしてどんどん利用していただいて、たくさんの方にご活躍していただければと思います。

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