より良いチームを作る方法 〜パターンランゲージという考え方〜
【こちらの記事は、約5分程でお読みいただけます。】
おはようございます。教育カテゴリー担当の新米デザイナーの田中です!
このブログでは僕がインターン中に気づいた事や、学んだ事を読者の皆さんに発信、共有していければいいなと思います!
それでは、今回はインターンで気づいた事を踏まえて【 パターンランゲージ 】 という考え方をご紹介させていただきます。
色々な立場の人達がいる
僕がCRAのインターンに参加して、半年が経ちました。そして、その半年の間に沢山の事に気づかされました。特にここ最近身に染みて感じたのは、社会には ” 色々な立場の人がいる ” ということです。ここではそれぞれの考え方、経験、知識が全く異なっていました。
” 見えづらい ” を ” 見える” ようにする
“ 社会には色々な立場の人がいる ” ということを知った上で、より良いチームを作る為には、普段は ” 見えづらい “それぞれの経験や知識、考え方を ” 見える ” ようにして共有する必要があると思いました。
それは、自分の内にある考えに沿って行動するだけでは、他者に伝える事が出来ない、と思い知らされる場面が何回もあったからです。
より良いチームを作る為に、パターンランゲージ
” 色々な立場の人がいる “ と ” 見えづらいを見えるようにする “
以上の2つは僕がインターン活動などをして、気づかされたことです。また、より良いチームを作る為にこの2つは必須なのではないかなとも思いました。
そして、そういった考えを持ち始めた時に丁度出会ったのが 【 パターンランゲージ 】 です。
パターンランゲージは、知識記述の方法で経験や知識を、言語にし共通化します。また、言語化されたパターンを使う事によって自分の ” 考え ” も述べやすくなります。
もともとはクリストファー・アレグザンダーによって提唱された建築・都市計画理論でしたが、今では物理的なものに限らずに様々なものに応用されています。
パターンランゲージの作り方
では、実際の使い方も少しご紹介させて頂きたいと思います。
例えば、
・デザイナー
・エンジニア
・マーケッター
・新米デザイナー
・クライアント
以上の5人でデザイン会議をするとします。
この5人でデザインの話し合いをすると、それぞれの立場があり、デザイナーは自分の経験から得られた知識やデザインの常識、専門的な話をうまく共有できず、他の4人にはデザインの事が良く分からない、または知識が少ない。ということが起こり得ると思います。
そんな時に、デザイナーの経験と知識から以下のようなパターンランゲージを作ります。
タイトル 鮮やかな色のパターンランゲージ
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いつ 配色に困った時に
問題 どこに鮮やかな色を使えば良いかわからない
解決策 目立つところには鮮やかな色を使う
こうするとことによって言語化・共通化された鮮やかな色のパターンを使えるようになります。ここは 「 目立つから鮮やかな方が良いよね。」 「 ここは、あまり目立たせたくないから落ち着かせよう 」 といったコミュニケーションがとれるようになり、
・違う分野の人 (デザイナーとエンジニア、マーケター)
・熟練者と非熟練者 (デザイナーと新米デザイナー)
・提供する人と提供される人 (デザイナーとクライアント)
といった様々な立場の人への橋渡しができるようになります。なので、会議での食い違いを減らすだけでなく、話合いもより活性化されます。
こうして、パターンランゲージを使う事によって、より良いチームが作られます。
まとめ
インターンに参加し、半年を経て本当に色々な事に気づきました。むしろ、半年間参加して初めて沢山の事に気付けたのかもしれません。
始めた当時は何も考えずに我武者羅にやっていたと思います。それも勢いがあって決して悪くなかったと思いますが、これからは自分を見つめ直し、引き続き最適なチームを生み出せる様な時間にしていきたいと思います。
なお、パターンランゲージについては以下のサイトと本を大変参考にさせていただきました。今回は省略してしまったパターンランゲージの出来た経緯や変遷なども書かれているので、興味のある方は是非ご参考にしてみてください。
ラーニング・パターン
http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/index.html
パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語