これからの健康を育む・支えるIT PART3
【こちらの記事は、約3分程でお読みいただけます。】
おはようございます!
「教育」カテゴリーにて発信することになりました新米デザイナーの田中です。是非、このブログを読者の皆様と面白い話題を共有し合えるような場所にしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
前回のあらすじ
では、いつも通りに前回の要約をさらっと書かせていただきますと、
どうやら、“ITで健康診断が可能な世界が実現しつつある” ということでした。
今回もこのテーマに関して、自分が新しく発見した事を踏まえつつ、より深く考察させていただきます。
健康管理から健康診断へ
そもそも前回の記事で、”健康管理”と”健康診断”という言葉を使いましたが、この二つの言葉の取り扱いには苦労しました。その理由としましては、アプリやデバイスが一体この二つの言葉のどちらを担っているのかが良く分からなかったからです。
そこで今更ではありますが、改めて言葉の意味を確認してみます。
健康管理
疾病を予防し,健康を保持,増進するという目的を達成するために行なわれる管理のこと。
健康診断
心身の状態,機能を検査し,そこから無自覚の疾病あるいは欠陥をもっている者を識別して,適切な事後処置に より健康の保持,増進をはかる。
コトバンクより一部抜粋
http://goo.gl/PgWdCk
http://goo.gl/aJICIG
いかがでしょうか?
二つとも予防、保持、増進のための保険行動という点では共通していますが、これらの言葉の大きな差は検査、識別だという結論に至りました。健康を管理するための計測機能だけに留まらず、検査・識別機能をも持った物こそが健康診断ツールになり得るのだと思います。
そして現代のITは健康管理ツールから健康診断ツールへと発展しつつあるのではないでしょうか。
ITは嗅覚で健康診断をする?
しかし、ITが健康を診断出来る可能性として具体的にどんなものがあるのか。前回の記事で紹介したWindows Bandとは別に、興味深いものを再び見つけましたのでご紹介します。
それが3年前のIBMのこの記事の一部です。
http://www-06.ibm.com/jp/press/2012/12/1801.html
画像引用元:http://www-03.ibm.com/press/us/en/presskit/39659.wss
嗅覚:コンピューターが嗅覚を持つ
今後5年間に、コンピューターや携帯電話に埋め込まれたごく小さなセンサーで、風邪などの病気の前兆を検出できるようになります。医師は、臭気、人の息に含まれる生体指標や数千もの分子を解析し、正常な匂いとそうでない匂いを検出することで、肝臓疾患、腎臓疾患、喘息、糖尿病、てんかんといった病気の発症を診断し、モニタリングできるようになります。
記事によるとIBMは、”コグニティブ・コンピューティング・システム”とうたった、現実世界を体験・学習していくコンピューター達の新時代を作ると宣言しました。そして、その一部がコンピューターが嗅覚を持つという話なのです。
他の感覚の中でも、注目されにくかった嗅覚が私達の健康を、しかも自分で世界を体験できるコンピューターの力によって変えていこうというのはとっても夢のある話ですね。
では折角、教育というカテゴリーですので、次週ではこの”嗅覚”に関するIT教育について見ていきたいと思います。