伝統文化に触れてみよう〜着物の文様〜
おはようございます!
デザイナー1年生に、学校では教えてくれない、
でも、現場に出たら必要となる事をお伝えできたらと思います。
当協会が京都ということもあり、京都らしいお仕事のご依頼を頂くことが良くあります。
京都の食べ物や、お祭、着物屋さんだったり、さまざまですが 。。。
今日は、ちょっとブレイク!
伝統文様について、お話したいと思います。
着物の伝統文様
皆さん、着物を着られる機会はありますか?
ほとんど無かったり、着ても年に数回だったりという方が多いのではないでしょうか。
着物に使われている文様にはさまざまなものがあります。
今日は、その文様について触れてみましょう。
日本の染織品に見られる文様そのものは、時代をさかのぼり、飛鳥・奈良時代に源を求めることができます。
その時代の違例は、正倉院や法隆寺に伝えられていますが、染織品はいたみやすく、実物が残っているものは少ないようです。
しかし、伝統的な文様としては、漆器・陶器・金属品、その他の工芸や絵画に見られ、それらをもとに伝統的な文様が現代に受け継がれています。
網代文〈アジロモン〉
竹・葦・檜皮などを細かく薄く削って、斜めや縦・横に編んだものを網代といいます。
天井・垣・屏風・牛車の屋形、笠、団扇などに、広く使用されてきましたが、キモノの文様としても好まれ、染織品の地紋などによく用いられます。
市松文〈イチマツモン〉
黒と白・赤と白などの異なった二色の正方形を交互に並べた形の文様で、石畳文〈イシダタミモン〉・霰文〈アラレモン〉とも呼ばれています。
これは、江戸時代の中頃、歌舞伎役者の佐野川市松が袴に着用して舞台にでたことから、市松文様と呼ばれるようになりました。
籠目文〈カゴメモン〉
竹で編んだ籠の網目をそのまま文様化したもので、幾何学文様のひとつです。単独で使われることもありますが、多くは花などを添えて用いられています。友禅染の一部分や摺箔に使われる場合もあり、小紋染、帯の地紋などにも見られます。
入替文〈イレカワリモン〉
文様構成方法のひとつで、形や大きさの同じ文様と地が交互に入れ替わり、どちらが地なのか区別がつかないものをいいます。市松文・鱗文〈ウロコモン〉・立涌〈タテワク〉などの幾何学的な文様に多く見られます。白生地の地紋や帯の柄に用い、小紋にも染めます。
おわりに
本日は、幾何学模様の文様についてご紹介しましたが、一度はどこかで見たことがある文様だったり、こんな名前があったのか~と思われたのではないでしょうか?
昔から、受け継がれている、デザインですが古い感じがしませんよね。
皆さんのお住まいの地域によっても様々な伝統文化があると思います。
制作をしていると、ディスクにかじり付く事が多くなってくると思いますが、たまには、美術館に行ってみたり、本を読んでみたり、地域の文化に触れてみてはいかがでしょうか。
きっと、デザインの引き出しが広がると思いますよ。