クリエイターを体・技・心で育成する
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ブログをお読みいただいている皆さま、新年あけましておめでとうございます。
今年も、クリエイター育成協会(略称:CRA)では、「教育を通じた社会貢献」を理念に、日々皆さまとともに、成長していきたいと考えております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
さて、新年のご挨拶とともに、本日のブログでは、CRAがその名の通り、「クリエイターを育成する」うえで大切にしていることを、3つの観点からご紹介したいと思います。
クリエイターを育てる、とは
クリエイターとは、現在のWikipedia上では、その同意語に「創作家」「制作者」という表記がされています。
人を育てるうえで、日本では、小学校の道徳の授業においても「心・技・体」の精神を大切にしています。
心:精神力 (個人&チームで磨く)
技:クリエイティブ・スキル (個人で磨く)
体:体力 (個人で磨く)
どれもかけてはならないものですが、最もこの中で重要視するとすれば、今の私たちは「心」を取り上げます。
心は、技と体を作る重要な要素であり、一人の「個」とともに「チーム」を形成するためになくてはならない力です。
ここでは、「体・技・心」という逆の順番で、私たちが考えることをお話していきます。
体 〜身体を鍛える〜
以前、このようなイラストが、ツイートで大拡散していました。
感情表現 #illust pic.twitter.com/vJsUyoh1nu
— しぇご (@syego) 2014, 11月 16
プログラマーの座り方ってだいたいこんな感じ http://t.co/ZUl048iSu5
— たま電企 (@tamadenki) 2013年6月4日
椅子に座ってばかりいる印象のあるクリエイター。私たちにとっては、「あるある」と頷けるものですね(笑)。
こうした不摂生を繰り返すことを、ある意味当たり前としていると、必ずこの職業は続けられないものとなります。
今でこそ、エンジニアは人気の職業ですが、過去にあった炭鉱掘りの作業員のように、時代が過ぎ去るに連れて、当たり前の重労働は、機械が肩代わりする時代がくるからです。
もとより、クリエイターは、体力が必要です。身体が鍛えられていなければ、「技」を磨くための気力=「心」も鈍くなりますし、当然病気にもなります。
それが、自分自身だけでなく、相手にも広がってしまうことで、負の連鎖がうまれやすくなってしまいます。
身体を鍛えること、これは「個」のトレーニングになります。
技 〜スキルを磨く〜
Web業界では、近年において、基礎となるカリキュラムにおいては、ほぼ動画で学習が可能な時代が来ており、(自ら学ぶ意識がある方にとっては)理想のスキルアップ環境が整備されてきています。
スキルは、次から次へと新しいスキルに繋がり、業界では、いかにそのスキルを自分のものと出来るか、現在は、「専門職」としての位置付けで、定着しています。
どんなお仕事でも、その技を磨く必要があるのは、当然のことです。「自ら」の武器を扱うために技を磨くのであり、この技というスキル面に関しては、「己の鍛錬」と向き合うことでもあります。
つまり、これも、「個」のトレーニングであるといえます。
私たちも、技に関しては、「現場」で日々磨いている最中です。スキルを磨くことで、相手に認めてもらえる、大事な接点創りでもあります。
心 〜自分自身と、他者との精神環境を整える〜
よく企業を存続させるには、「理念」が必要と言われます。
※面白法人カヤックさんによる記事。カヤックさんが、自らの企業理念を創る際に、根こそぎ調べまわった他社の経営理念を一覧で確認できます ^^。
またその一方で、ベンチャーでは理念はいらない、との声もあります。
※kawangoさんによる記事。起業当初における時期には、経営理念が確立しにくい、ということで、こちらも一理あるご意見です。
こうして並べてみると、若いクリエイターが新しいことに取り組むうえでは、理念を必要とせず、気の向くままに突き進むほうが、自身の成長に繋がるようにみえたりもします。
しかし、事業を持続させるうえで、社会に対して人々が「求めているもの」「かけているもの」を集団の力で補うために、「企業」があります。企業が解決するべきは、社会に対する課題でもあり、やはりそこには理念がなければ、途中で課題を投げ出してしまう可能性も出てきますよね。
理念とは、クリエイターにとって「心」を整えるうえで必要なものである。と私たちは、考えています。
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さて、こんなことを言うと、「課題を解決しないものを生み出すのは、クリエイターではないのか」という疑問も浮かび上がります。
いいえ。そんなことは全くありません。
その生み出されたものは、あなたの中で何かしら「表現」されて生まれたものです。あなたの心が求めているものを、しっかり生み出していることにほかならないのです。
ただ、その心から生まれた「表現」を、相手にどう伝えればいいのか、コミュニケーションをどう取ればよいのか、ここが大変難しいものでもあります。
私たちが、過去にクリエイターとして生み出してきた「表現」は、必ずしも相手と心が通うものではありませんでしたし、むしろ、そのズレが、いつも誤解を生むきっかけにもなっていました。
「心を通わせる」とはとても難しいものです。ただ、ここができないと、技と体がついてきても、相手に理解してもらうことができないのです。
心を整えること、これが「個」のトレーニングだけでなく、「チーム」を創るための最も重要な要素になると、私たちは考えています。
「心」を意識したクリエイティブ
クリエイティブと言う言葉は、広がりすぎていて、私たちが本当に扱ってよいものなのか、時折悩むこともあります。
デザイナーにとって、デザインは大前提として「技」を磨いてこそであり、私たちもまだまだそこに対して、追求をしていく途中の過程です。
これは、生涯、クリエイターであるうちは変わらないことです。
そのなかで、私たちが目をつけたのは、「心」に対する書籍でした。
相手ありき、届く先ありきのクリエイティブ活動です。
なぜ、自分のなかでその作品を生み出すのか、なにを、クライアントが表現として求めてきているのか、生み出されるデザインは、その人にとって求められる「心のやりとり」=「代弁」なのです。
そうした「心」に触れる書籍は、当時UIに関しては存在してはいましたが、「コミュニケーション」における対話を中心にしたものは、一冊も市場にありませんでした。
クリエイターがコミュニケーションを行う活動は、「ディレクション」という単語に訳され、世の中に出回ることになりました。
「Webディレクションの教科書」(通称:ディレクション黒本)
【SBクリエイティブ社 書籍紹介ページ】
http://www.sbcr.jp/products/4797377286.html
書籍が発売され、1年と2ヶ月がすぎました。
今では、ディレクションの大事な要素に「コミュニケーション」があるという定義が、(私たちの黒本が、どこまで影響を与えることができたのか、全くされていないのか、自分たちでは検討もつきませんが)浸透するようになりました。
私たちが育てているインターンシップ生は、デザインに限らず、プログラミング、マーケティングなど、様々なものに興味を持つ人が多くなりました。
今でこそ、その在籍数は少ないですが、今年一年が、業界を目指す人達にとって、私たちCRAが「興味喚起のきっかけづくり」になることはもちろん、「コミュニケーションを重視したクリエイティブ」を目指す一役を買える団体に成長できればと思います。
日々是精進、凡事徹底。
常に、目の間にある課題を乗り越え、クライアント・ユーザーとのコミュニケーション創りを行って参ります。
※代ゼミさんの校舎玄関口に新年早々、貼られたポスター。
受験生と真剣に向かい合うオーラが感じられます。
一緒に「心」を磨く仲間を募集しています
今、もし進路に「迷い」がある方がいたら、ぜひ私たちと一緒に、歩みを進めていきませんか??
この2016年、次に新しく学ぶものは、「心」なのかもしれません。
私たちはいつでも、インターン生を募集しています。「迷い」は誰にでも、常に隣合わせで生まれるものですし、企業は、その迷いによって、会社の状況を左右してしまうものです。
一緒に、心を鍛えながら、良い方向を目指して頑張って行きましょう。いつでも、ご連絡ください。
それでは、本年もどうぞ宜しくお願いいたします。