イマイチ良く分からなかった、デザイン思考への第一歩!
【こちらの記事は、約5分程でお読みいただけます。】
おはようございます。今週の記事はデザイン思考についてです。
デザイン思考という言葉が注目され始めてから大分時間が経ちましたが、僕は未だにデザイン思考とは何かをイマイチ分かっていませんでした。そこで、今回は改めてデザイン思考を学ぶために、ティム・ブラウン著作の『デザイン思考が世界を変える』を読み直しましたのでご紹介させていただきたいと思います。
では、どうぞ!
ティム・ブラウンとデザイン思考
まずは、著者であるティム・ブラウンとデザイン思考について引用させていただきます。
ティム・ブラウン(Tim Brown)
アップルのマウスなど画期的なプロダクトで世界で脚光を浴びるデザインコンサルタント会社IDEOの社長兼CEO。
<参照> デザイン思考が世界を変える
デザイン思考
デザイン思考(Design Thinking)とは、人間中心デザインに基いたイノベーションを起こすための、主として非デザイナーを対象とした発想法である。
<参照> wikipedia
このwikipediaでいう「デザイン思考」とは?
引用では、イマイチ分かり辛いかと思いますが、わかりやすく言うとどのようなことでしょうか?
デザイン思考をズバリ一言で!
本書にデザイン思考とは何かを ズバリ一言 で書かれている箇所があったのでご紹介させていただきます。その一言とは・・・
基本的に、デザイン思考は探求のプロセスだ。
<参照> デザイン思考が世界を変える P28
という言葉です。シンプルでとても分かりやすい表現ですよね。
僕が改めてデザイン思考について調べ直していたところ、ネット上では色々な意見や見解があり、混乱してしまっていました。しかし、ティム・ブラウンの上記の言葉は、見失われがちなこの言葉の本質を思い出すことのできるものでした。
デザイン思考への第一歩を3つの視点で!
http://designthinking.or.jp/index.php?pocket
デザイン思考は探求のプロセスだということは分かりましたが、デザイン思考の基本は、成功するアイデアの3つのの制約と照らし合わせることです。
そして、それは【有用性】、【経済的実現性】、【技術的実現性】になります。(または上記の図のように、経済的実現性は持続可能性、技術的実現性は実現可能性とあらわされたりもします。)
【有用性】とは、人々にとって合理的で役立つかどうかということ
【経済的実現性】とは、持続可能なビジネス・モデルの一部になるかどうかということ
【技術的実現性】とは、現在またはそう遠くない将来、技術的に実現できるかどうかということ
<参照> デザイン思考が世界を変える P30
であり、デザイン思考家は、人間により沿ったデザインに重心を置きますが、それだけで無くより広い視点で3つのバランスをとることが求められます。これは、ティム・ブラウンの言葉を借りれば
デザイン思考では、デザイナーが長きにわたって培ってきたスキルを利用する。デザイナーたちは、ビジネスの実務的な制約の中で、人々のニーズと利用可能な技術的資源を結びつけようと模索してきた、つまり、人間的に望ましい物事と、技術的・経済的に実行可能な物事を結び付けることで、今日のような製品を生み出してきたのだ。
<参照> デザイン思考が世界を変える P14
ということになります。
まとめ
今回は、『デザイン思考が世界を変える』を読んで、自分の考えを執筆させていただきました。本書は、具体的な方法論というよりはデザイン思考の心構え的なものが主に書かれていた印象があります。なので、今回の記事ではプロセスについては余り触れられませんでしたが、
基本的に、デザイン思考は探求のプロセスだということ
デザイン思考の基本は、成功するアイデアの3つのの制約と照らし合わせること
この2つがお伝えできれば幸いです。また、今回はプロセスに関しては掘り下げずに全体から見たデザイン思考についてになりましたが、より詳しく調べられたい方がいれば以下のサイトが大変参考になりますので是非ご参照ください。
「Design Thinking Institute」 http://designthinking.or.jp/