改めてJimdo Best Pages 2016を分析
おはようございます。
JimdoCafe 京都・スタッフの水野です。
2017年になり半月が過ぎました。
JimdoCafe 京都は年明け早々にも関わらず、個別相談のご予約が埋まりつつあります。
さて今回は、前回のブログで書ききれなかったJimdo Best Pages 2016の受賞サイトについて審査員のコメントを交えて紹介していきます。特に年が明けて「今年こそはWebサイトを作る!」と意気込んでいる方もいらっしゃると思いますので、是非受賞サイトを参考に作ってみてはいかがでしょうか。
Jimdo Best Pagesとは
2016年10月のブログでも書きましたが、Jimdoで作られたWebサイトの日本一を決めるアワードの事です。
審査される部門は以下の通りです。
- * Jimdo Best Pages・・・総合的に優れたサイト
- * Jimdo Best Online Store・・・オンラインストアとして優れているサイト
- * Jimdo Best Content・・・内容の優れているサイト
- * Jimdo Best Design・・・デザインの優れているサイト
- * Jimdo Founder Selection・・・Jimdo Foundersがセレクトしたサイト
- * Audience Selection・・・PAGES参加者がその場で選ぶ 特別賞
2016年からPAGES参加者がその場で選ぶ「Audience Selection」が加わり、全部で6部門で審査されます。
ちなみに、「Audience Selection」の投票方法ですが、投票したいサイトを選んでいただきスマホを15秒間振り続けるという、楽しいけれど体力を必要とする投票方法でした(笑)
Jimdo Best Pages|なげいれ花の教室
URL:https://nageire.jimdo.com/
ーJimdo Best Pages 2016サイト参照
「課題解決」というウェブの本来の目的を果たしているか、また「Jimdoのサービスをいかに使い倒せているか」という2点からBest Pageを選出しました。カスタマイズは加えれば加えるほど、モバイルの表示を意識したカスタマイズも必要になり、PCとモバイルの見え方の差が出てしまいがちです。けれど、Jimdoのレイアウトを使えば、レスポンシブ対応なので環境に合わせ柔軟に整えてくれるんです。
その上で、審査員4人が一番感心したのは、Jimdoのレイアウトを上手に使いながらも、PCサイト・モバイルサイトで「画像・写真」を変えていることと「視認性」を意識していることでした。例えば、PCでは余白を意識したデザインをされていますが、モバイルでは黒い文字にして視認性を保たれています。
そのような細やかさと使いこなしが総合的に得点を重ね、今年のトップ Best Page に選出させていただきました。
コメント:審査員 中川 直樹
審査員のコメントにもある「PCサイト・モバイルサイトで「画像・写真」を変えていること」という意味が最初分かりませんでした。では、トップページの背景写真を例に挙げてみましょう。
・パソコン→花瓶に生けられた花が上から下へスライドして表示
・タブレット〜大きめのスマホ→パソコンの時の画像がスライドせずに表示
・スマホ→カゴに生けられた草花の画像が表示
実はこの様に変化があったのです。
時代はパソコンからスマホで見る人が増えていっていると言っていますが、どれかを優先させるのではなくどれからも見やすく作っているのがこのWebサイトです。
Jimdo Best Online Store|ラベンダーサシェ
URL:https://www.lavendersachet.net/
ーJimdo Best Pages 2016サイト参照
私が重視・評価した点は、ヘッダーのサイトロゴの部分に「送料無料」という文言を、ラベンダーの色をモチーフにしたブランドを崩さない形で掲載していた部分です。今のネット通販の市場では、例えば楽天ではスマホからの購入者が6割近くに昇っています。またある調査では、7割近くのユーザーが購入決定の理由として「送料無料」を挙げています。
そうした中でこのサイトは、ロゴ部分に送料無料という言葉を入れることでスマホからサイトを見ても一目で送料無料が伝わり、コンバージョン(ここでは購入)にもとても繋がりやすいサイト設計になっていました。
今回、こうした点を高く評価しました。
コメント:Jimdo Best Online Store審査員 瀧川 正実
デザインも情報のまとめ方、写真も扱っている商品のイメージにピッタリで素敵ですが、「送料無料」という文字が大きな決めてになったと言われています。確かに、物販をしているノミネート作品でこの位置に書かれているのは「ラベンダーサシェ」さんだけでした。
「それだけ?」と思われるかもしれませんが、コメントに書かれている7割近くのユーザーが購入決定の理由にもしている情報です。それが分かりやすところにハッキリと表示されているのは、お客さんのことを良く考えて作られているサイトですよね。
Jimdo Best Content|琉球古典音楽家 よなは徹
URL:https://www.yonaha-toru.com/
ーJimdo Best Pages 2016サイト参照
今回私が重視したポイントは、いわゆる「コンテンツ」という部分です。
昨今、ウェブコンテンツという言葉からはどうしても文章や写真などの見せる物ばかりに注意が行ってしまいがちです。けれど私はコンテンツの中にある「空気感」も大事にしていただきたいと思っています。空気感というのは、ある種の「間」です。
例えばたくさんの言葉を一方的にたくさん伝えても、それがきちんと届かないと意味がありません。このサイトは言葉は多くないものの、アーティストの世界観や琉球古典音楽の歴史を、コンテンツにある「間」で上手に再現していると感じました。シンプルで言葉も少ないサイトですが、一つ一つの言葉をちゃんと吟味して選んでいること、パッと見た時にこの人の音楽を聞いてみたいと私自身も感じたことを評価しました。
また、興味を持った人がすぐに音楽を聴けるよう、YouTubeを埋め込み環境を整えていたというところも、評価の対象となりました。
コメント:Jimdo Best Content審査員 松尾 茂起
コンテンツというと「文章」や「写真」だと私自身も思っていましたが、この審査員さんがおっしゃる「空気感」というのはなるほどと感じました。
「?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはきっと人が無意識で感じる所なのかなと思います。
例えば、素晴らしい文章や素晴らしい写真を使用していてもただ詰め込んだような配置では、その良さというのは伝わらないし、そもそも読もうと思わないことでしょう。
そういった空気感=間が、上手く表現されているのがこのWebサイトだと思います。
また、このレイアウトはJimdoの既存レイアウトである「Tokyo」を使用しています。空気感を上手く使えれば、こんな素敵なサイトに仕上げることが出来るということですね。
3部門で受賞|旅館 祇園吉今
URL:https://www.yoshi-ima.co.jp/
こちらのWebサイトは、なんと「Jimdo Best Design」「Jimdo Founder Selection」「Audience Selection」の3部門で受賞をしました!
ーJimdo Best Pages 2016サイト参照
デザインというと、普通に想像するのは表層のデザインだと思いますが、やはりウェブデザインは、課題を解決するという意味での大きな部分も「デザイン」に含んで考えなければいけないと思います。ですので、「素敵に課題解決」をしているサイトはどこだろう?という目線で審査を行いました。
ちょっとした観点から見ると改善すべき部分もありますが、Jimdoの色々な機能を使いこなしていますし、PCサイトではきちんと英語版 / 日本語版と備えてあり、海外からのお客様も引き入れるという、今の時代性にも対応していましたので、そこを評価しました。また、デザインの大前提にはコミュニケーションがあります。
このサイトは写真を見ているだけで十分に引き寄せられる、泊まってみたいなと思わせるコミュニケーションが成立していました。
ですのでこの点も評価し、Best Designに選出しました。
コメント:Jimdo Best Design審査員 中川 直樹
ーJimdo Best Pages 2016サイト参照
シンプルな構成がまずは素晴らしいサイトです。
写真のフォーカスも素晴らしく、非常にコンテンツのディティールを楽に探すことができたことも評価の対象となりました。そして何よりも大事なことは、やはりサイトを見ていて、「あぁこの場所に行ってみたい!」と思わせてくれたこと。そう思わせた構成がとても素晴らしいと私は評価しました。
コメント:Jimdo Founder Selection審査員 Fridtjof Detzner
各審査員の方のコメントを見ても分かる通り、写真がとても素晴らしいです!
もちろん、情報も分かりやすく、国際な観光地でもある京都らしく英語ページも用意されていますね。
私もこの旅館の近くを自転車で訪れてみたいと思いました^^
さいごに
受賞したWebサイトは、どれも作りこまれていて「本当にJimdoで作ったのかな?」と思ってしまうようなものでしたね。
実は、今回受賞したWebサイトは全部プロが制作しています。
写真といい、Webサイトの作りといい「流石!」という仕上がりですよね。
もしかしたら「プロが作ったのだから受賞して当然でしょ。」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
モヤモヤとした気持ちが残った方は、JimdoJapanを管理しているKDDIウェブコミュニケーションズで代表取締役副社長をされている高畑さんが書かれたブログを是非読んでみてください。
私自身も知らぬ間に「Jimdo」というサービスに固定概念を持っていたのか、読んだ後に「確かに!」と感じました。
Jimdo Pagesの受賞者が全員プロだったことについて – SOUL TO SQUEEZE – g.o.a.t
あなたのサイトはJimdoで作ったサイトだからと諦めていませんか?
是非一度JimdoCafeにご相談してみてください^^