『エッセンシャル思考』を読んで為になった3つのこと
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おはようございます。火曜日の記事は教育についてです。
今週は、最近良く本屋で目にする『エッセンシャル思考』という本と、その考え方について執筆させていただきたいと思います。本書は、ついつい多くの事に手を出してしまう、または色々な仕事に忙殺されてしまう。そんな悩みを持った方にぴったりの本ですよ。
では、どうぞ!
エッセンシャル思考って?
まずは、執筆者とエッセンシャル思考とは何かについて、本書から引用させていただきます。
https://en.wikipedia.org/wiki/Greg_McKeown_(author)
グレッグ・マキューン(Greg Mckeown)
シリコンバレーのコンサルティング会社THIS Inc.のCEO。エッセンシャル思考の生き方とリーダーシップを広めるべく世界中で講演、執筆をおこない、アップル、グーグル、フェイスブック、ツイッター、リンクトイン、セールスフォース・ドットコム、シマンテックなどの有名企業にアドバイスを与えている。
<引用> 『エッセンシャル思考』 著者紹介
エッセンシャル思考
エッセンシャル思考とは、自分の力を最大限の成果につなげるためのシステマティックな方法である。やるべきことを正確に選び、それをスムーズにやりとげるための効果的な仕組みなのだ。
<引用> 『エッセンシャル思考』 P24
『 エッセンシャル思考 』を読んで為になった3つのこと
次に、この本を読んで特に新鮮だったこと、有意義だったことを3つご紹介させていただきます。
1. 大多数のことは無価値である
努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。多数の良いチャンスは、少数のものすごく良いチャンスには遠く及ばない。そのことを理解し、数かぎりないチャンスのなかから「これだけは」というものを見つけなくてはならない。本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言うのだ。
<引用> 『エッセンシャル思考』 P63
本書を読んでいると「捨てる」「ノーと言う」といった否定的な言葉が繰り返し出てきます。
しかし、それは単に否定的な人間になるということではなく、自分にとって【本当に大事な物】は何かを良く考え直す必要があるということだと思います。
2. もっとも厳しい基準で決める
最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。ただし90点未満の点数は、すべて0点と同じ。不合格だ。こうすれば60点~70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずにすむ。
<引用> 『エッセンシャル思考』 P134
世の中には、魅力的なものやチャンスが沢山あって、あちこちに興味を惹かれてしまいますがちですね。
僕は正しくこのタイプで、本屋に行けばコーディングの本を買い、デザインの本を買い、ビジネスの本を買ってしまいます。しかし、それらは決して僕にとって90点のものばかりではありませんでした。
時には、目の前にある魅力的なものを棒に振ることによって、真に求めるものを得ることができるのですね。
3. 境界を決めると自由になれる
初めのうち、子供たちは校庭のほんの片隅しか使わせてもらえない。あまり建物を離れると、大人の目が届かなくなるからだ。だがそのうちに、校庭のまわりにフェンスが設置される。すると子供たちは校庭をめいっぱい使えるようになり、それまでよりずっと大きな自由を手に入れる。
<引用> 『エッセンシャル思考』 P211
境界を決めることによって、自由になれるという考え方は僕にとって新鮮な考えでした。というのも、境界を決める事によって自分の行動範囲が狭くなってしまうと感じるからです。
しかしながら、境界がしっかりしているからこそ自分の時間や労力をめいっぱい使う事ができると知りました。勇気を持って、自分と周りとの境界線を明確にすることがエッセンシャル思考の第一歩のようです。
まとめ
僕は元々、大きな視点で物事を捉えることが苦手だった上に、何でも自分の役に立つという考え方をしていました。正に今の自分の姿は本書で言う【非エッセンシャル思考】そのものだったのです。
とはいえ、エッセンシャル思考が必ずしも正しくて、絶対的な成果をあげるとは限らないと思います。ただ、この本を読む事によって新しい視点を獲得し、今までの自分について省みることができました。
最後になりますが、僕が特に気に入った一文をとりあげて締めさせていただきます。
この情報と雑音とストレスと虚栄に満ちた世の中にあって、エッセンシャル思考を生きることは、静かな革命である。
<引用> 『エッセンシャル思考』 P288
ありがとうございました。