クリエイター1年生に伝えたい「デザイン以外の大切な事」とは?
おはようございます!
クリエイター育成協会、「デザイン」担当の前田です。
クリエイター1年生に、学校では教えてくれない、
でも、現場に出たら必要となる事を、シリーズでお伝えする記事を書いています ^^。
本日は、「デザイン以外の大切な事」についてお話ししたいと思います。
クリエイターを目指す皆さんが、無事就職を決めて、WEBやDTPのデザイナーとして働き始めたとします。
では、「デザイナー」というと、デザインのお仕事だけしていればいいのでしょうか?
そうではありません。
例えば、WEB制作に就いた場合、ざっくり下記の様な流れになってきます。
1)案件定義(ヒアリング)
事前に、サイトの目的と予備知識(現状把握、競合調査、モチベーション)を知る必要があり、その上で、クライアントとの意識の共有が不可欠です。
できる限り、クライアントと対面して情報交換、共有を行いましょう。
最近では、電話や、メール、SNSでのやりとりが多くなってきていますが、
直接、対面することで、クライアントの話し方、持ち物、状況など、さまざまな事を読み取り、得ることができます。
ここで、きちんとヒアリング=クライアントを知る事で、以降の過程で意識のズレを防ぐことができます。
2)情報収集・調査
情報収集により、ユーザー属性を導き出します。
ユーザー像の趣味・嗜好を調査し、ユーザーが求める情報提供がどうすれば可能か考えます。
また、現行サイトや競合サイトを把握、分析し問題点や優勢点を列挙し、サイト制作に役立てましょう。
3)企画
考えることから、始めましょう。
ブレインストーミングなどにより企画の素案となる情報を精査整理し、形にしていきます。
企画書のポイントは細かく・正確に。
サイトマップや工程表を明確にし資料作成した上で、プレゼンテーションできるよう、準備しましょう。
4)制作
さて、ここまで来て、やっと実制作です。
細かく分けると以下の通りとなります。
1)デザインラフ
2)デザイン
3)校正・修正
4)完成及び調整
5)検証・テスト
最後の大事な作業、運用前の確認作業です。
主に、ブラウザの表示テスト、プログラムテスト、第三者チェックなどを行います。
以上が、大きな流れになります。
実際にデザインをするのは、工程の「一部分」にすぎないのですね。
では、どの工程においても、一番大事な事は何でしょう?
それは、「コミュニケーション能力」です。
クライアントとのやりとりだけでなく、社内でもざまざまなコミュニケーションが必要になってきます。決して、一人で仕事をする事はありません。
もちろん、「デザイン力」「技術力」はとても重要ですし、常にアンテナを張り、技術を向上させていくことが必要です。
ただ、どんなお仕事でも、人と人との繋がりがあって、初めて成り立つものです。
クリエイター1年生の皆さんには、どんどん色々な方と出会い、さまざまな経験をし、糧にしていってほしいと思います。
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本日の更新者:前田