あなたも悩んでいませんか? 〜「継続」出来ないのはなぜだろう〜
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はじめに〜リラックスしてお読みください〜
今日は、午前中の集中した時間帯を経て、ほっと一息ついているあなたに、午後の活力になる「継続」に関するお話を前編・後編に分けてしていきたいと思います。
あなたは本日の午前中、自分のやるべき作業をこなすことができましたか??
かれこれ、たくさんのお仕事を抱えている方は、デスクに書類の山ができがちだったり、はたまた見た目はスッキリしていても、ハードディスクやクラウド上に「見えないように隠れている」データの山がたくさんある方もいることでしょう。
また、主婦や一人暮らしの方などは、家の掃除や洗濯など、日常でもなかなか習慣グセがつかないことに悩まれているかもしれません。
「やればよいのに、できない」
「やり続けることが、できない」
この「継続」で悩んでいる方は多いと思いますし、私もその一人です。その時々の集中力は出せても、これを定期的に持続させることができていません。継続するためのサービスが、世の中には沢山出回っています。そこに、利益が周る仕組みができていたり、幸せも回転していることは確かです。
ですが、続かないのです。
続かない原因は?〜ダイエットで考えてみよう〜
例えば、わかりやすく「ダイエット」に置き換えてみましょう。
「しっかり続けられます!」
「簡単に痩せます!」
「リバウンドはありません!」
ダイエットに悩む人達へ訴求する表現として、このような言葉は至るところで目にするでしょう。
解決方法として、よく方法にあがるのは、
①ダイエット食品に1食を置き換える
②筋肉量を増やし、新陳代謝を高め、脂肪を燃焼させる
ことです。
①は、夜のように脂肪を蓄積させがちな時間帯に、低脂肪・低カロリーの食事に置き換えると効果が高いと言われています。また、②は、筋肉は使うことで発達するため、軽食と併用して軽く筋トレを行えば、効果は上がるでしょう。
ですが、どちらも続けられる人・続けられない人は、必ず存在します。続けられない人が、出てしまうのはなぜでしょう。
意識してはNG〜習慣化と維持〜
まず、①に関しては、食事を定期的に置き換える「習慣」がないことが原因です。
1食を置き換えるとはいっても、それは一人だけで暮らしている、一人で生活を出来ている人であれば、習慣化することは出来るでしょう。しかし、ほとんどの場合、誰かと生活を共にするなかで、食事を一緒に抜くということはなく、飲み会に誘われたり、家族でゆっくり食事をする時間が待っています。
置き換えるには、覚悟ではなく、習慣が必要なのです。
また、②に関しては、新陳代謝を高めるためにトレーニングする部位が「筋肉」ではなく、「脳」であることを理解していないからです。
新陳代謝が最も高いのは脳みそで、消費エネルギーは基礎代謝の約30%と言われています。ダイエットを始めたばかりのときは、緊張感があり、頭を知らず知らずのうちに使っています。
しかし、これが習慣化すると、頭を使う必要はなくなり、エネルギーの消費が減るだけでなく、楽しい・楽なほうへ導かれてしまうのです。
最近、話題の『SIXPAD(シックス・パッド)』という商品があります。クリスティアーノ・ロナウドと共同開発をし、短時間で劇的な腹筋を手に入れることのできるトレーニング・ギアです。
こちらも、少しスクロールをして「お客様の声」をみると、常に「意識を高く、健康的にいたい」ユーザーに「維持させる」ために商品を販売しているのが、わかります。私も深夜の通販番組での特集を見て、思わず買おうか、検討してしまいました(汗)。
決して、楽をするための商品とは、書かれていません。なのに、頭のなかで、楽なほうのイメージを与えてしまうのです。
こうした楽なイメージに流れず、かといって、習慣的に続くような無理をさせないで頑張れること。これを「継続」とするのであれば、発達させるべき部位が脳の中に存在します。つまり、脳を活性化し、維持させる術が必要になります。
「前頭前野」を使うことで、継続はできるようになる
「前頭前野」という脳に司令を送る場所です。ここは、行動をコントロールできる大切な部位です。必要なときに、必要な行動は何か、即座に判断をさせることができます。「意識が高い」「自覚がある」と言われる方々は、この前頭前野が鍛えられていることで、はっきり行動を「継続」させることができるのですね。
前頭前野の説明は、下記の「信濃毎日新聞社Webサイト」に記載されている「新聞の音読」という記事が非常にわかりやすいです。
ただし、それを四六時中保てるか、というと、そんなことはもちろんありません。脳は、判断を迫られるたびに、エネルギーを消費していきます。特に、この前頭前野を動かすことで、大量のエネルギーが一度に消費されることがわかっています。
エネルギーは「ブドウ糖」で補うことができます。しかし、脳の動きを維持させるだけでも、1時間ごとに5gのブドウ糖を消化し、意識しているうちは、50%増しの状況下で消費されていきます。このブドウ糖は、体内で生成されるものですが、供給能力には限界があります。
つまり、課題に取り組む中で、時間のかかる作業をしていると、途中で前頭前野は「ガス欠」になり、機能が低下してしまうのです。そうすると、まったく頭の働かない状態に陥ります。これが、身体に貯蓄された「疲労感覚」にもなるのです。
前頭前野を多く使うことを考えるのではなく、いかに効率よく習慣的に使えるようになるか、です。
それでは、次回は、「継続」をするために、効率よく習慣化する方法に触れていきたいと思います。
PS:
本日の「ダイエットがなぜ続かないのか」という点について、NPO法人EBH推進協議会による企画本『わかっちゃいるけど、やせられない。ちゃんとわかれば、やせられる。』を読んでいただけると、その「続かない」メカニズムがはっきりズバッと書いてありますので、参考になります。
ぜひ「ダイエット」に悩まれる僕と同じ状況の方は、お手にとって読んでみてください。