正しい色の見え方とは?
おはようございます!
月曜日の福祉ブログ担当の前田です。
京都では、そろそろ紅葉の時期がやってまいりました。
色とりどりの季節ですね。
皆さんは、毎日見ている「色」の見え方について考えたことはありますか?
本日は、色盲・色弱の方の色の見え方について書いてみたいと思います。
色盲・色弱テストを受けた事がありますか?
みなさんは「色盲・色弱テスト」をご存知でしょうか?
30代以上の方なら、小学校で下記のような図を、一度は見られた事があると思います。
色覚異常とは、大多数の方の色の見え方と明らかに異なる色覚のことで、
日本では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、人数にすると全国に300万人以上いるとされています。
以前は学校で当たり前に行われてきた色覚検査ですが、実は2003年から廃止になりました。過去に色覚異常に関する偏見が元で進学や職業選択に制限が加えられたり等の理由から、強制的に学校で検査が行われる事はなくなりました。
【参照】クラチエ、Wikipedia、石原式色覚異常検査表より
一般的な見え方と色覚異常の見え方
色覚異常にはいくつかの種類があり、一般的には赤緑色覚異常といわれています。灰色と赤の区別がしにくいものを「第1色覚異常」、灰色と緑の区別がしにくいものを「第2色覚異常」といい、この他に青と黄を混同してしまう青黄異常の「第3色覚異常」があります。
下記の写真は、一般的な色覚の見え方と、「色覚異常疑似体験」レンズを通して見た景色になります。
【画像・文、参照】True Color
色覚テストができるサイト
ホームページやアプリでも、簡単に色覚検査を行うことができます。
滋賀医科大学眼科学講座
臨床的に行われている色覚検査、「石原表」「東京医大表」「標準色覚検査表」等について紹介しています。
他にも、色盲・色弱のしくみや、職業適性、色の見え方なども紹介されています。
ネオ・ダルトン株式会社
色覚補正レンズ・メガネを販売している会社の「色覚タイプ簡易チェック」のページです。色覚異常についても、分かりやすく説明しています。
色覚検査
New Technologiesが開発している、iPhone、Apple Watch、iPad、および iPod touch に対応の色覚検査アプリ。スクリーンに数字や線が表示された、この表に何が見えるかという質問に答え、色覚に異常があるかどうかを調べることができます。
目の検査
Android専用のアプリです。
*視力検査
*石原色覚異常検査
*4グリッドアムスラー試験
*緑内障調査
等の検査をご自分で検査する事ができます。
※あくまで簡易検査になりますので、気になる方は、きちんと眼科で診察される事をお勧めします。
おわりに
皆さんは、どう見えましたか?
進学や就職の際の社会問題などがあり、強制での検査は廃止されましたが、集団での検査がなくなった為に、本人や周囲が気づかず、適切な指導やサポートが受けるのが遅れるという新たな問題も出てきています。
社会は「大多数の方の色の見え方」を基準に作られており、それに合わせる事になってしまっているからです。
そもそも「正しい見え方」とは何でしょう。
現在、正しいとされている「大多数の方の色の見え方」と「そうでない見え方」の割合が、逆になった場合、それは、色覚異常になるのでしょうか。
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