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進化する技術「福祉ロボット」

2015年12月21日前田
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おはようございます!

月曜日、福祉ブログ担当の前田です。

本格的に寒くなってきました。
いよいよ年末!今年も、あと10日ばかりとなりました。

今日は、2015年最後の福祉ブログです。

本日は、「福祉ロボット」についてご紹介させていただきたいと思います。

進化するロボット技術

近年、技術が進み、ロボットの存在が身近になってきました。

12月に入り、ソフトバンクが人の感情を理解するというヒト型ロボット「ペッパー」の一般向け販売を始めると発表したのが記憶に新しいと思います。

近年、耳にするようになった「福祉ロボット」ですが、実は、世界的には福祉分野のロボットが市販されてからもう既に10年にもなり、現在ではもう300名以上の障がい者が福祉ロボットを使っているそうです。

【参照】福祉ロボット一問一答より

「福祉ロボット」には、どういったものがあるでしょうか。

 

介護予防ヒト型ロボット「PALRO」

palro

富士ソフト株式会社が開発。介護予防ロボット「PALRO(パルロ)」。
会話を通してユーザーとコミュニケーションをとることができるパルロは、その会話力を活かして、「高齢者福祉施設」や「ご家庭」で活躍しています。

以下の機能が特徴となっています。

「会話をする」

相手の顔をしっかり見て「会話をする」こと。
人とロボットの間であっても、コミュニケーションのはじめの一歩は、相手の顔をしっかり見て「会話をする」こと。
自律型コミュニケーションロボット・PALROは、利用者の顔をしっかりと記憶し、まるで感情認識をして人間のように自然に「会話をする」ことができます。

 

「歩く」

自由に「歩き」探し、近づく。
高度な移動知能をもったPALROは、段差などの障害も検出した上で、しっかりと位置認識を行うことができます。

 

クラウドサービスとの融合

インターネット接続によってクラウドサービスとの融合。
携帯電話を使った遠隔操作やデバイス間の連携などが可能です。

 

人工知能テクノロジー

会話の中で、ライフログ(人の行動や趣向を記録として残したデジタルデータ)を取り、蓄積していきます。
会話をすればするほど情報を蓄え、利用者への理解を深めていきます。
そして、忘れてしまいがちな事柄や意識していない習慣などを、PALROはしっかりと覚えていて、デジタルな解釈で伝えてくれます。

【参照】コミュニケーションロボット・PALROより

 

介護支援ロボット「RIBA」

RIBA

「PALRO」は、コミュニケーションに特化したロボットでしたが、実際に介護現場で、物理的に人間の手や足の替わりとなって活躍しているロボットもいます。

理研-東海ゴム人間共存ロボット連携センター(2015年3月をもって終了している)が開発した、世界初!人間を抱き上げるロボット「RIBA(リーバ)」。

「RIBA」は人間タイプの双腕により、人を「ベッドや車椅子から抱き上げ」「移動」「抱き下ろす」一連の移乗作業を行って、介護の負担を軽減します。

下記、「RIBA」のおもな技術特性です。

 

人物を追跡技術

2台のカメラと2本のマイクを備えており、音と視覚を用いて人物を追跡することが可能です。
人物が視野内にいる場合には、顔認識によって人物の位置(方向・距離)を推定し、人物を正面に捉えて追跡します。

 

触覚ガイダンス

直接振れることで、触覚を介してRIBAを操作できます。
人間が他人に動作を「手取り足取り」教えるように、動かしたい関節に直接触れ、操作の方向と動きの方向を合わせられます。

また、親しみやすい、白くまの顔が特徴です。

【参照】東海ゴム人間共存ロボット連携センターRTCより

 

サイボーグ型動作支援ロボット「HAL」

HAL

CYBERDYNE株式会社が開発した、サイボーグ型動作支援ロボット「HAL」。
実際に身体に装着して、身体の動きをサポートしてくれるのが特徴です。

「HAL」には、福祉用、介護用、作業支援用などがありますが、下記には、福祉用(下肢)の主な特徴をご紹介したいと思います。

 

自分自身の力で立つ、歩く

身体を動かすとき、脳から筋肉へ神経を通してさまざまな信号が送られています。
その信号は“生体電位信号”として、皮膚表面に漏れ出ています。
HAL®福祉用(下肢タイプ)は、装着者の“生体電位信号”を読み取り、それに応じて下肢を補助し、装着者自身の脚での歩行や立ち座りのトレーニングをアシストします。

 

ひとりひとりの体格に調整できる

装着者の体格に合わせて豊富な調整要素を持つHAL®福祉用(下肢タイプ)は、
脚の長さだけでなく、腰幅、足のサイズなどの違いに幅広く対応できます。

 

装着者の思いに合わせて動く

装着者の“生体電位信号”を読み取り、パワーユニットをコントロールします。
そのため、装着者の思いに応じたアシストを行うことができ、「自分で脚を動かせた」という、ありありとした感覚をもたらします。

【参照】CYBERDYNEより

 

おわりに

本日は、福祉の世界で活躍している「福祉ロボット」についてご紹介しました。

主に、メンタルをサポートしてくれるロボットと、実際に人間の手や足の替わりになってくれる、サポートしてくれるロボットに分類されます。

どんどん技術が進化し、これからどんなロボットが出てくるか楽しみですね^^

ただ、あくまで、ロボットは自律的な動きをしてくれるものではなく、人間のお手伝いをしてくれる、補助的な道具ということ。
福祉の根底には、やはり人間同士のコミュニケーションやふれあいがあるという事を忘れずにいたいと思います。

 

 


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