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教科書を通して学習するということ(前編)

2015年09月29日高田
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【こちらの記事は、約3分程でお読みいただけます】

最近、情報収集も学習も、「ネット」があればそれで充分、と考えている人が多くなりました。

WiFiや3G回線の普及により、インターネットがどこでも繋がる時代になった今、もはや「学校」や「塾」といったリアルな教育の場に通わなくても、自由に欲しい知識を、欲しい時に入手できる素敵な時代になっています。

最近は、私もこのオンライン学習という分野を開拓してみようと、オンラインコンテンツの研究を開始しました。多種多様にある学習コンテンツですが、ITを中心に、趣味・教養の範囲まで盛りだくさんに用意されています。

ただ、映像コンテンツを色々視聴していると、改めて埋まらない溝にも気づきます。それは、映像主体で教えられる「空間の距離感」です。
スマフォで映像を見ても、手元から30cmの距離で授業は受けることができます。これは、リアルに先生と話すよりも、遥かに近い距離感です。家庭教師でも、ここまで近づかないくらい。

あくまでそれは、放送される「画面」との距離であって、その画面の先には、「カメラ」と「講師」の距離感がまた存在します。2重の距離感と、それぞれの空間にある環境の違いが空気感となって、時には理解のしづらい状況になったりします。

このオンライン環境を克服する術もあると考えました。それは、「教科書」の存在です。

リアルに学習するためには、教材もリアルに必要である

私は、この業界に入るときに、独学ではなかなか補えなかったことをパソコンスクールで教わった経緯があります。
そこでは、先生とリアルに、また、ときにはオンラインビデオにて学習を行ったりと、両方の学習方法を経験しました。どちらにせよ、「教科書の◯◯をみてください」というスタイルで学習を進めることで、「考える」ことよりも「理解する」ということでは頭が働きやすかったのを記憶しています。

学ぶときには、自由度が高ければ高いほど、自分のスタイルや型にはめて、あくまで自分に必要なものだけを取り入れようとしてしまいます。これが、学習という分野では、大きな弊害を生む可能性がある、と私は考えています。

好きなことだけを学習すると、自らの中で「納得できるもの」と「できないもの」がそれぞれ生まれます。これが、私にはココだけ学んでいれば充分と考えてしまう「マイルール」、言い換えると「我」に繋がるのです。これこそが、危険な学習方法の根源と言えます。

自身で必要なことだけを学ぶのではなく、市場で必要とされているものをしっかり学ぶ。そのためには、「教科書」という存在が必須です。

これは、単なるスキル学習における話というだけでなく、会社の経営にも大きく左右されます。あの有名な星野リゾートの星野 佳路社長も、「私はこれまでの経験から「教科書に書かれていることは正しく、実践で使える」と確信している」と、メディアでお話をされています。世界中の偉人達も、先人の教えを踏襲して学ぶことから、戦に勝ったり、企業を成功に導いたりしているのです。

それでは次回、この教科書を活用した具体的な学習方法について、解説していきます。

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